2025/09/17 (更新日:2025/09/17)

ブラック・スワン 下巻 不確実性とリスクの本質

選書1000選

  • なぜ、一般的な予測や法則が機能しないのか!?

ブラック・スワン 下巻 不確実性とリスクの本質
著者:ナシーム・ニコラス・タレブ (著), 望月 衛 (翻訳)
出版:2009年6月
長さ:352ページ
出版社:ダイヤモンド社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

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本書は、名著「ブラック・スワン 上巻 不確実性とリスクの本質」の下巻です。

上巻は、歴史や個人について書かれており、下巻は主に哲学や法則をもとに不確実性について書かれてます。

上巻は、人間の認識に限界があり、物事に対する認知の歪みや不確実性について書かれてます。それがブラック・スワンという現象となり、予測ができなかった事態が起こり、それはすごい衝撃であとから説明をつけたがるというものです。

下巻は、主に法則や科学の限界や予測の間違いについて書かれてます。統計やビジネスで使われる80:20やロングテールなどの理論や法則には限界があり、一般的な予測モデルでは機能しない事態が起こることです。

上巻を読まれた方は、本書の素晴らしさに下巻を手に取るでしょうが、下巻から読むのもありです。というのも最後に「ブラック・スワン」で提唱されている理論が一覧で掲載されているからです。

【このような方におすすめ】
・統計や既存のビジネスモデルに限界を感じている方
・予測不可能な出来事にどう向き合うべきか知りたい方
・一般的な法則や理論が通用しない理由を理解したい方
・データや分析手法に頼りすぎる現状を打破したい方
・不確実性の高い時代に、新しい思考法を身につけたい方
・ビジネスや人生におけるリスクの本質を見極めたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、上巻よりもビジネスの場がいかに不確実性であるのかを学ぶことができます。

本書から学んだこと

・私たちは、知識を専門家のごとく学んでいくとトンネルに入るかのように狭く物事を考える傾向があり、知識にうぬぼれやすい。そして、予想について過大評価され、予想できていそうで実際にはできていない

・大げさな話を日常生活に持ち込みたがる人たちは、明日の危機がやってくることを予測できない

・予測は本質的に不可能であること

・成功は、実力だけでなく、偶然に大きく左右される。しかし、その偶然が機能したと知らずに成功したものは自分の実力だと勘違いする。そして、過信する。

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(中級者、上級者向けの名著)
    読みやすさ・・★★★★☆
    学び・・・・・★★★★★(法則がなぜ機能しないのか)

上巻の深ぼりがされており、なぜ、一般的な予測や法則が機能しないのか!?が書かれてます。

多くの予測は平均を前提にしていますが、歴史を動かすのは平均をはるかに超えたごくまれな事象です。ごくまれにしか起こらないが、絶大な影響力を持つこの現象を「ブラック・スワン」と呼びます。

不確実な世界をどう生きるべきかが、まとめられてます。

さいごに

マジですごい。上巻、下巻は必読書です。

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