2025/07/09 (更新日:2025/07/09)

成功者の告白

選書100冊

  • なぜ成功すればするほど、人生が狂うのか?

成功者の告白
著者:神田 昌典
出版:2006年9月
長さ:352ページ
出版社:講談社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

2009年頃に本書を読んだとき、1章の起業やマーケティングに胸おどらせて、2~4章の家族関係や社内問題は「こういうこともあるんだな!」という物語を読んでいる気分でした。

それから、約15年が経ち再読してみると、まえがきから心をつかまれ、ご飯を食べたくないぐらい没頭して読みました。

本書は、主人公がリストラを機に起業し、ビジネスで成功していく物語です。しかし、本書の素晴らしい点は、そこで「めでたしめでたし!」と終わらないことです。

その成功からが地獄が始まるのです。なぜ、人は成功すると人生にゆがみが生じてしまうのか?

成功すればするほど、人生が狂う人々がいます。

  • ・妻が不機嫌でストレスを感じて夫婦関係がうまくいかない
    ・子供が謎の病気にかかったり、うつやグレたりする
    ・浮気相手ができて、気づいたら本気になってた
    ・家族のためにと頑張ってきたのに家族との距離が広がっていく
    ・社内でメニエールやうつ病を患う人が出る
    ・社員の一斉退職、横領、二番手の裏切りと独立 など

ビジネスがうまくいっているときほど、このような問題が起こるのです。本人からはビジネスを邪魔されている気分になります。

しかし、重要なことはこれらの問題はビジネスサイクルの段階に合わせて起こるのです。

【このような方におすすめ】
・経営歴10年以上の方(←身にしみます)
・離婚しそう、離婚してしまった方
・浮気している、浮気したい方
・子供が何かの病にかかっている方
・ビジネスを他の要因で邪魔されることが多い方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、日本トップクラスのマーケティング・経営コンサルタントです。

本書を読むと、ビジネスサイクルの裏側にある落とし穴に気づき、対処できるようになります。

本書から学んだこと

本書は、ビジネスが成功していく過程で、ビジネスと関係ないことで仕事を邪魔され、失敗していく理由が書かれている物語です。

1章では、主人公がリストラを機に起業しビジネスを展開します。1章でビジネスの成功はここでつかみます。マーケティングや経営で成功するモデルが学べます。

本題は、ここからです。2章で家庭関係、3章で社員の病、4章で裏切りやビックトラブルが起こります。

これらは、ビジネスの成長サイクルに合わせて、経営者にふりかかる問題なのです。逆をいうと、経営者が抱える問題をみれば、ビジネスがどこまで成長しているかがわかるということです。

離婚、浮気、子供の病気など、これらは偶然になるわけではなく、ビジネスサイクルから引き起こされており、それを論理的に解説されてます。

偉大なリーダーと呼ばれたジャック・ウェルチは引退後に離婚、ビル・ゲイツは熟年離婚し、子供たちが小さい頃が幸せだったといいます。

カリスマ経営者の家庭が崩壊している例は非常に多い P173

成功に向かっているときほど、落とし穴に落ちてしまいます。では、どうやって回避するのか、本書で解説されてます。

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(経営年数が多い方ほど心に響きます)
    読みやすさ・・★★★★★(まえがきで心をつかまれ没頭します)
    学び・・・・・★★★★★(成功している方は2章からおすすめ)

最高評価の選書100冊にさせていただきました。

会社の経営を5年、10年、15年と積んでいくと、色々なことが起こり体中が古傷だらけになります。それでも生き残った経営者には、共感と染み渡る言葉に感動します。

会社を経営やマーケティングでは、業務が進まないことがあります。それは、ビジネスと関係ない人的なことで起こります。

ただ、それらはビジネスサイクルに合わせた問題が引き起こされているということです。うまくいっているときほど、問題が引き起こされるので奥さんやスタッフを邪魔だと思うこともあるかもしれません。

しかし、スタッフは経営者の性格をあらわした一部です。その人をクビにしても、同じ人が後から入るのです。では、どうしたらよいのか。

マーケティング業務を完遂または、スムーズに遂行するために社内や家庭などの問題をそのときに合わせて解決することです。

名言

  • 行きすぎたプラス思考は、マイナス思考をそのコミュニティに生むということだ P152

さいごに

神田さん、本書を書いているとき神が下りてきてる気がします。

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