2025/11/10 (更新日:2025/11/10)
下流社会 新たな階層集団の出現
- 下流の男性は引きこもり、女性は歌って踊る。
下流社会 新たな階層集団の出現
著者:三浦 展
出版:2005年9月
長さ:284ページ
出版社:光文社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
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本書は、中流から下流に下降する人々の傾向や価値観、考え方が詳しく解説されてます。
日本は、高度経済成長期(1950年代半ば〜1970年代初頭)からバブル経済期(1980年代後半)にかけて、一億総中流の社会と呼ばれてました。
国民の大多数が自分の生活水準を「中」程度(中の上、中の中、中の下)だと意識していました。
しかし、バブル崩壊と長い経済の低迷によって、階層格差が広がり、所得に差が出るようになりました。中流にいた人たちは、下流へと流される下流社会が出来上がったのです。
下流社会とは、主に中流から下流に下降する人たちが出る現象です。一億総中流から脱落し、その地位を維持できなくなった人々です。
なぜ、中流階級から落ちることになったのか。また、その一方で中流や上流を維持している人たちは何を考えているのか。
本書で詳しく特徴が解説されてます。
【このような方におすすめ】
・一億総中流から脱落した人々の動向を知りたい方
・現代の日本社会に広がる階層格差を理解したい方
・中流から下流へ下降する人々の意識を探りたい方
・所得差が広がる社会構造の本質を把握したい方
・下流に位置する人々の価値観の変化に関心がある方
・市場や消費構造の変化を階層視点から分析したい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、下流に流される社会とその特徴がわかります。
本書から学んだこと
・下流に下降する人たちは、意欲と能力が低い。下流に落ちた人は中流に戻ろとするよりも「下」で楽しもうとしている。
・性別では、女性でいうと普通のOL、ミリオネーゼ、かまやつ女、お嫁系、ギャル系と分類で階層化されてる。
・年代では、団塊ジュニアの下流化がある。
・女性は学歴と階層が比例しやすく、加齢とともに下流化しやすい。
・自分らしさは、下流ほどある。データでは、上流でも個性や自分らしさを求める人たちがいるが、下流の方が2〜3倍ほど多かった。
・自分らしさを求める人は、未婚、子供なし、非正規雇用に多い傾向がある。
・下流の男性は引きこもり、女性は歌って踊る。
・上流は女性らしさ、下流は自分らしさ P206
評価
- おすすめ・・・★★★★★(下流社会がまさに現代社会)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★★(最初から最後までおもしろくて学びになる)
本書で下流社会の解説、性別、年代、西暦、下流と中流と上流の考え方や価値観とその傾向がデータをもとに解説されていて、とてもおもしろいし、学びになります。
一番、驚いたことは2020年のコロナ禍ののオンラインサロン、それ以降の動画やショート動画時代となった現代にぴったり当てはまってます。
物価高で中流の下流化がさらに進行している現代だから、一読おすすめな本です。
さいごに
現代で再評価されるべき本です。
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