2025/10/22 (更新日:2025/10/22)

なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則

良書

  • 必ず成功する方法がなくても、失敗は再現性が高い!

なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則
著者:日経トップリーダー (編集), 帝国データバンク (その他), 東京商工リサーチ (その他)
出版:2018年7月
長さ:288ページ
出版社:日経BP

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、大企業や老舗でも「失敗の法則」にあてはまり倒産した23社の事例が紹介された本です。

そのなかでは、マーケティングに失敗も多くあります。マーケティングの失敗があとあとの倒産の致命的なダメージになったり、マーケティングがとどめとなる事例もあります。

本書は、事業をやるうえで一読ありな本です。

【このような方におすすめ】
・大企業や老舗に学ぶ「失敗の法則」を避けて事業を進めたい方
・マーケティングの失敗が倒産の致命傷になる事例を知りたい方
・再現性の高い失敗パターンを事前に把握し、リスクを回避したい方
・事業経営や意思決定において「やってはいけないこと」を学びたい方
・事業運営の安全性を高めるための教訓を得たい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、失敗の法則が体感でわかるようになります。

本書から学んだこと

・会社経営には、これをやれば必ず成功する!というものはない。でも、失敗事例は、再現性が高い。

・マーケティングに成功し、急激な売上アップの裏には落とし穴がある。ヒット商品に浮かれて慢心し、ヒト、モノ、カネのバランスを崩す。

・ビジネスモデルや売り方を変えなかった。イノベーションを起こさず、業界リーダーでさえ、衰退し破綻する。

・倒産は、資金が回らなくなること。

・東日本大震災の節電意識が高まり、ひんやりした冷感寝具でヒットで売上40億円になるも、それから5年後に破産申立て。

工場をつくるなどで設備費がかかり、売上維持のために商品を出すも利幅が少なく、その後も新商品が伸び悩む。

・韓流ブームに乗ろうと、海外映画やドラマの版権を購入するもブーム終焉で業績不振。新事業のゲームに参入するもヒットならず。

・ビジネスモデルが陳腐化し、後継者がイノベーションを起こせず、客が離れて倒産。

・自動車整備から豆腐製造に参入。豆腐、納豆、油揚げなどの豆腐を専門とし、豆腐のレストランまで開業。多角化で領域を絞り切れなかったために倒産。

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(一読で失敗を法則の体得!)
    読みやすさ・・★★★★☆
    学び・・・・・★★★★★(予想とはまったく違う過程!)

本書の感想は、取材陣の飽くなき探究心を感じる本です。

倒産した企業の詳細を紹介しているので、おもしろいというのは不謹慎ではありますが、「なぜ倒産したのか」「上手くいっていたときから、倒産するまでの過程」「失敗した理由をピックアップ」と本書の構成がうまいのです。

たとえば、各倒産した企業の倒産理由と結果が書かれています。それだけ読むと、倒産までの過程が予測できますが、その予測がことごとく外れるのです。

まさに詳細は、調べた人にしかわからず、調べてみると、思っていたこととはまったくの別世界が広がっているということがわかります。

本書は、大ヒットしており、Amazonレビューも200件超えで、大変に学びが得られる一冊です。

さいごに

ときに経営者の怠慢、ときに既存の事業の変化をしなかったこと、多角化で絞り切れなくなったり、ブームに乗ったらブームが終わったり。

成功の法則とは違う共通点をみることができます。

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