2025/10/09 (更新日:2025/10/08)
ブランディング22の法則
- ブランド損失をしないマーケティング術!
ブランディング22の法則
著者:アル ライズ (著), ローラ ライズ (著)
出版:1999年10月
長さ:270ページ
出版社:東急エージェンシー
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、全米トップのマーケティングコンサルタントであるアル・ライズ氏とローラ・ライズ氏の親子が書かれたブランディング法則の本です。
マーケティングは、フォーカスして単純化することでマーケティング・プロセスに集中すれば成功しやすいです。
それからブランディングをどう構築していくのか?本書では、ブランド構築の方法も書かれてますが、それよりも「ブランドを損失しない」方法の方が注目を浴びてます。
マーケティングをしていれば、ある程度のブランド力は身につくため、ブランド力の損失によって、失敗する企業が多いからでしょう。
その方法がブランディングの法則を22にわけて紹介されてます。
ブランディングとは、企業や商品、サービスが持つ独自の価値や個性を顧客に明確に伝え、共感や信頼を通じて、市場における独自の存在感(ブランド)を構築し、高めていくための戦略的な活動です。
他社とは違う、この企業の商品・サービスならではの価値を顧客の心の中に築き、選ばれ続ける関係を作ることを目指します。
たとえば、雨水や海の水は無料で手に入ります。飲める水をペットボトルに入れて売ろうとしても、衛生面で心配が残りますが、エビアンや南アルプスの水と書くと100円になります。
ブランディングは、「100円の差」を水とブランド化された水の間の知覚価値の違いを生み出す活動です。
商品そのものの物理的な価値(水としての機能)を超え、信頼性、個性、感情的な価値の要素を顧客の心に植え付けることによって実現します。
【このような方におすすめ】
・ブランドの価値を長期間にわたって守り高めたい方
・マーケティング戦略におけるブランド構築の不変の法則を知りたい方
・他社に埋もれない、独自の存在感を市場で確立したい方
・安易な戦略によるブランド損失を回避する方法を学びたい方
・顧客の心に信頼と共感を築き、選ばれ続ける関係を作りたい方
・価格競争から脱却し、知覚価値で勝負したい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、コンサルティング会社のRies&Riesを経営されてます。全米で成功するマーケッターです。アメリカトップクラスのフォーチュン500の企業をコンサルティングされてます。 「ポジショニング」の提唱者でマーケティング、ブランディング、プロダクト・マネジメント戦略の第一人者です。
「ポジショニング: 情報過多社会を制する新しい発想」選書100冊候補
「マーケティング22の法則 売れるもマーケ 当たるもマーケ」選書100冊候補
「シンプルパワーの経営: 複雑さが経営をダメにする」良書
「ポジショニング戦略[新版]」有益
「勝ち馬に乗る! やりたいことより稼げること」その他、著書多数。
本書を読むと、ブランディングの方法がシンプルな法則でわかります。
本書から学んだこと
・広告の法則:一度誕生したブランドは、宣伝がなければ忘れられない世の中からブランド価値を失います。ブランド価値を維持するには広告で宣伝し続ける必要があります。
・市場では、ベターな商品が勝利を収める。
・ブランドは、言葉を消費者の頭に残す。
・一貫性の法則:ブランドは、何年、何十年と時間が経って出来上がる。
評価
- おすすめ・・・★★★★☆
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★☆
本書の良い点は、海外の大手企業の事例が紹介されていてわかりやすいことです。また、ブランディングに効果の高い方法であることです。
残念な点では、「マーケティング22の法則 売れるもマーケ 当たるもマーケ」とかぶるところがあることです。
ブランドが成功するよりもブランドが失敗する法則の方が注目をあびるようになっているようにみえます。
さいごに
ブランドの基本を知ってから本書を読むのはありです。
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