2025/08/07 (更新日:2025/08/07)
小さな会社の富裕層マーケティング
- 富裕層ビジネスとは・・・
小さな会社の富裕層マーケティング
著者:坂之上 博成
出版:2006年5月
長さ:221ページ
出版社:同文舘出版
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、時代の変化とともに移り変わった富裕層の特徴や傾向をふまえ、それに応じたマーケティング手法を解説した本です。
本書が富裕層でターゲットに狙っているのは、IT起業家や女性経営者など2006年の出版時に活躍し始めた世代について解説されてます。
ここについては情報が古いように感じるかもしれませんが、富裕層向けビジネスの本質が解説されており、年月が変わっても効果のある考え方や方法が書かれてます。
【このような方におすすめ】
・富裕層向けのビジネスを始めたい方
・高価格帯の商品やサービスを扱っている方
・ブランド価値を高めたい中小企業経営者
・お金に余裕のある顧客との関係構築に悩んでいる方
・「本物志向」のマーケティングに興味がある方
・時代に左右されないビジネス戦略を学びたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、「伊達宿」を運営され富裕層ビジネスを考えている企業に営業指導やセミナーをされてます。
本書を読むと、富裕層ビジネスでやるべきことや人間の変わらない本質が学べます。
本書から学んだこと
本書では、「なぜ富裕層を狙うべきか」「富裕層にはどのようなマーケティングをすべきか」「顧客にするためにやるべきこ」「富裕層ビジネスの構築方法」などが解説されてます。
富裕層マーケティングには大きなメリットがあります。
それは、売上を伸ばしやすく、顧客の質が上がり、原価に費用をかけられるので質の高いサービスができるようになることです。
それによって、スタッフの満足度が上がり、仕事に誇りを持つことができるようになるとよいことばかりです。
ただ、富裕層マーケティングで最も心配になるのは、「そもそも、富裕層を集客してビジネスをするということが中間層や貧困層の自分にできるのだろうか?」ということです。
・薄利多売で「低価格で高品質なサービスをたくさんの人に提供する」ことが不可能な理由について。
高品質は、質の良い原価がかかったり、人であればその専門知識を持つ人を雇ったりする必要が出るので顧客数が増えれば増えるほど、経費がかかるモデルとなっている。そのため、技術の安売りは会社や技術者の首を絞めることになる。
・日本には、1億円を持つ人が1%で約131万人、多くはシルバーが持っており、シルバー向けの商品が増えた。しかし、インターネットでIT起業家や女性経営者の出現でニューリッチが登場した。
・先天性な資産や事業継承の富裕層と後天的な一台で成功した富裕層がいる。後天的な富裕層は有名ブランドを求める。
・車やインテリアなどの派手で高いものはすぐに飽きられてしまう。
名言
- 商品を安売りして、いいことは何もない P24
本物とは何かをアドバイスすることがあなたの仕事 P68
評価
- おすすめ・・・★★★☆☆(富裕層へのビジネスのやり方が学べます)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★☆☆(例は古くても人間の本質は変わらないようです)
たとえば、富裕層にビジネスするときに「営業トークをつかわないほうがよい」というのは彼らほど勉強をしているので営業トークがわかったり、それがとっつきにくかったり。
実際に富裕層に向けてビジネスをしていないと気づかないようなノウハウが書かれているので、これから富裕層向けのビジネスをされたい方には、学びが多いです。
さいごに
まさに現代のネットマーケティングです。2006年にこれをつかまれていたことが素晴らしいです。
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