2025/07/16 (更新日:2025/07/16)

千年、働いてきました: 老舗企業大国ニッポン

超有益

  • 時間を超える日本の哲学とはなにか?

千年、働いてきました: 老舗企業大国ニッポン
著者:野村 進
出版:2018年7月
長さ:270ページ
出版社:新潮社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

「良品声なくして人を呼ぶ」 P161 浅香工業 家訓

本当に良い商品であれば声高に宣伝しなくても自然と人が集りるという言葉です。それは、品質の高さが言葉よりも強く人の心に響き、信頼や評判を生み出すからです。

派手な演出よりも誠実なものづくりが長く選ばれ続ける道ということです。

本書は、日本で経営されている老舗企業の長寿の理由、文化、そして背景や経営哲学を掘り下げたベストセラーです。

潰れない会社には、独自の哲学があります。100年以上の経営歴のある老舗は、共通した考え方を持ってます。

なぜ、日本に老舗が多いのか、なぜ他国やアジアでは老舗が少ないのか、どのような思想や哲学を持っているのか、本書で紹介されてます。

【このような方におすすめ】
・短期的な成果主義に違和感を抱いている方
・ブランドの本質や信頼の積み重ねに興味がある方
・100年続くビジネスの共通点を知りたい方
・日本文化の深層にある価値観を理解したい方
・家業や伝統産業の継承に悩む中小企業の後継の方
・長くつづけられる商売やに興味がある方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、老舗の考え方がよく理解でき、老舗のように経営を長く続けられるヒントが得られます。

本書から学んだこと

・世界最古の会社は日本にあり、多数の老舗は日本に集中しているということ。

・東京商工リサーチによれば、創業百年以上は2017年で三万三千六十九社にのぼりますが、把握しきれていないところを含めれば、日本には10万社を超えると大学や企業の研究者はいいます。

・植民地の国は、老舗が育たなかった。

・「削る文化」は、一本の木を削り仏像をつくりだし。「重ねる文化」は粘土や装飾を重ねてつくる。日本の職人は、ぎりぎりまで削ぎおとすことで出来上がる。

本書では、商品開発、技術革新、思想や哲学などが学べます。

評価

  • おすすめ・・・★★★★☆
    読みやすさ・・★★★★☆
    学び・・・・・★★★☆☆

老舗の例と共通する考え方が素晴らしいです。心に残る言葉がふんだんに使われており、名言もすごく心に響きます。

「老舗製造業五つの共通項」は、一つずつを経営に取り入れれば、経営、マーケティング、商品開発の心構えがまったく変わります。

名言

  • 「いまはもう世の中全部マニュアル、マニュアルでしょう。五感でしかわからない世界をなくそうとしているのは、非常に危険だと思うんですよね」 P53

    「不義にして富まず」の思想が活きる P91

    私欲を起こせば家を破壊する P107

    「良品声なくして人を呼ぶ」 P161 浅香工業の家訓

さいごに

売り方ではなく、考え方の本。

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