2025/06/17 (更新日:2025/06/17)

プライシングの技法

超有益

  • プライシング24の戦略で利益率を最大化!

プライシングの技法
著者:下 寛和
出版:2022年12月
長さ:240ページ
出版社:日経BP

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、企業の生死をかけたプライシング(値決めの戦略)を実例から利益幅を最大限にする方法を24の価格戦略で提示している超有益な本です。

プライシングとは、商品やサービスの価格をどのように決めるかという戦略です。企業が誰にどのような価値を届けたいのか、その考え方を反映した重要な判断となります。価格は売上や利益だけでなく、顧客の印象やブランドの位置づけにも大きく影響するため、経営全体に関わる中核的な要素といえます。

日本企業は、「値上げ」を苦手としてます。理由は、長年のデフレと「価格据え置き=誠実」という文化に縛られているからです。

厳しい経営状況のときに値上げをすることは、顧客離れを招く恐れが根強く残ってます。

本書では、コスト削減や値下げのような方法ではなく、問題を根本的に解決するためにサービスの本質的な価値を再定義して、それらの問題を打破する提案がされてます。

【このような方におすすめ】
・価格を上げる論理と実践を学びたい方
・日本企業の価格に弱い構造を打破したい方
・価格を上げたいが顧客離れが怖いと感じている方
・売上よりも利益を重視した経営にシフトしたい方
・高単価でも選ばれる理由を言語化したい方
・プライシングの実例と仕組みを体系的に学びたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、株式会社野村総合研究所のグローバル製造業コンサルティング部の上級コンサルタントです。

本書を読むと、最適な価格設定によって値上げができます。

本書から学んだこと

2020年のコロナショックで厳しい経済状況にあるなかでも、売上を伸ばした企業はプライシング戦略をうまく活用されてました。

プライシングは、とても難しいです。値段を下げれば来てくれるのかというと最初はそうでも慣れると来てくれませんし、利益率が下がります。

  • 価格は下げるのは簡単だが上げるのは難しい。下げるのに理由はいらないが上げるのには理由がいる。一度下げてしまうとなかなかもとに戻せない。 P19

このことから、我々に「値下げ」という選択肢はないのです。では、顧客が納得する理由から値上げを実行するにはどうしたらよいのか。

価格は、価値、競争、コスト、消費者心理の4つから成り立ち、ブランドは思想の一つであるためその影響を受けづらいです。

本書では、24の実践的なプライシング手法が紹介されています。

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(値決めで最も手法が多い)
    読みやすさ・・★★★★☆
    学び・・・・・★★★★☆

「値上げを検討している」という方は、まず本書を手に取ってみるとよいです。

読みやすく、全体的にわかりやすいですし、何より手法が多いので解決策がみつかります。

さいごに

最初から最後まで学びが多くて、有益過ぎます。

これなら値上げできる。

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