2024/08/16 (更新日:2024/08/16)

シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略

書評, 有益

  • 感動のシェアで日本の展覧会1位、2位を独占

シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略
著者:洞田貫 晋一朗
出版:2019年6月
長さ:200ページ
出版社:翔泳社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、2018年の美術展覧会の入場者数で1位・2位を獲得した森美術館のSNSマーケティング戦略が学べる本です。

来場者を感動させて、SNSで感動をシェアしてもらって集客する方法を取られてます。

日本の美術館で年間来場者数で1位となった2017年11月18日から4月1日に開催されたレアンドロ・エルリッヒ展で61万人の入場者。第2位となた2017年4月25日から9月17日までに建築の日本展で53万人。

3位にルーヴル美術館展で国立新美術館、4位にゴッホ展で東京都美術館です。3位と4位は、国公立の美術館で1位と2位の森美術館は私立美術館であることです。私立美術館とは、自力で集めたということです。

ちなみに2016年は「村上隆の五百羅漢図展」で10位でした。そこから、1位、2位を独占するほどになったのです。

本書では、今まで美術館が禁止していた写真撮影やネット投稿を許可しただけでなく、インフルエンサーのインスタグラマーがシェアしやすいように「映える」仕掛けがされてます。

森美術館は、日本の美術館・博物館で最もSNSフォロワーを集めた美術館となりました。

【このような方におすすめ】
・SNSをこれからする方
・SNSの中の人に任命された方
・美術館や博物館のSNSを担当する方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、森美術館のSNSの中の人です。SNSをはじめ、デジタルマーケティングを駆使して、森美術館のSNSフォロワー数を日本一にしました。

本書を読むと、中の人

本書の内容

本書は、森美術館を日本の美術館で最大規模のフォロワー数にした仕掛けがかかれてます。

2015年に中の人に任命され、たった2年で美術館・博物館の来場者数1位と2位を獲得したのです。本書では、このようなことが書かれてます。

・どのようなことを投稿するのか?
・いいねやリツイートの増やし方は?
・フォロワーの増やし方は?
・炎上しないようにするには?

普通の美術館は、テレビ、ラジオ、紙媒体による新聞や雑誌の広告、交通広告の宣伝が主流で集客しますが、森美術館は、ネット集客で今までにない取り組みをしました。

  • ・SNSやネット集客を始めた
    ・展覧会の撮影OK(すべてではない)
    ・海外の美術館SNS事情の研究
    ・SNSの使い分け
    ・今までの美術館にない新しい取り組み(イノベーション)
    ・来場者の感動で集客すること

美術館に来て、感動されて、SNSに投稿される感動の声が掲載されて、興味を持った人が来場して、感動をSNSにアップする。素晴らしい流れです。

評価

森美術館の企画が素晴らしく、中の人がうまく広めていることで年間の展覧会来場者数で1位、2位を取れたのだと思います。本書の中身も説得力があり、人をたいせつにする思いが伝わります。

名言

  • SNS運用の本質を理解することが、最高のテクニックなのです P8

    情報のその先にある「感動」が人を動かす P36

さいごに

中の人は、みんな優秀!

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