2024/07/23 (更新日:2024/07/23)
クラッシュ・マーケティング
- 不況で利益もなく暗い気持ちになったときに、すべてを解決する本
クラッシュ・マーケティング
著者:ジェイ・エイブラハム (著), 金森 重樹 (翻訳)
出版:2009年11月
長さ:336ページ
出版社:実業之日本社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、不況により業績が不安定で先行きが見えないときに読む本です。
不況の対策は、ただ一つ。今より安定的に稼げる市場に行くこと。不況は、好景気に生かされた企業を潰します。本来は、生き残ることができなかったはずの企業は好景気のおかげで存続します。
そして、不況により厳しい現実を目の当たりにします。先行きが見えず、フリーランスや経営者も気持ちが暗くなります。
本書は、そのような暗い気持ちになったり、不況で困ったときに読む本です。
【このような方におすすめ】
・不況で売上が落ちた方
・新しいことをする人材もお金もない方
・強力なライバルがいて手出しできない方
・また不況が来ることが怖い方
・不況を体験したことがない方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者のジェイ・エイブラハムは、2000年にフォーブスで「アメリカのトップ5にあたる経営コンサルタントの一人」と紹介しました。日本では、全米No.1のマーケティングコンサルタントと紹介されてます。
著者が執筆した「ハイパワー・マーケティング」を始め、その他の本は2~5倍以上の価格で取引されてます。
本書を読むと、不況でなにをしたらよいかわからない方でも、市場を変えるべきか?マーケティングをするべきか?それとも他にやるべきことがあるかなど、具体的な解決策が見いだせます。
不況は悪いことだけではない
不況では、特定の市場が成長します。コロナのとき、みんなが外に出れないため、ウェブ関連の会社は大きな収益を上げました。テレワーク、ウェブビジネス、ゲーム、Youtubeなどの情報発信の関連は、依頼が殺到したのです。
・テレワークのやり方やテンプレ販売
・ウェブ制作やシステム開発(ネットショップ)
・暇な時間を潰すゲームや娯楽
・副業のYoutubeやTiktokの情報発信
・インフルエンサー業 など
飲食やホテル業、航空などの旅行関連は、大打撃を受けるなか、それらに時間とお金をつかわなくなっただけで、つかわれなくなったお金は他に流れていたのです。
本書で紹介されている不況の鉄則があります。
- 【要因2】絶対的な売上不足
勝ち目のないゲームから、自分だけが楽に安定的に勝てる別のゲームに転換することだ P29
これは、必ずしも業種を変えるというわけではありません。飲食店なら、「テイクアウト」や「ネットショップで料理の販売」をしたように「店舗で食べる」からゲームチェンジをするということです。
不況で先行きが見えない
不況で先行きが見えないのは、分析が足りないから。
不況は、売上と利益が減り、貯金を減らしていくことで精神的にも気持ちが暗くなります。このような状況で将来を考えてもお先真っ暗なイメージしかわかないでしょう。
ただ、ここでやるべきは、不況の特性をよく理解して最適な対策を取ることです。たとえば、リーマンショックとコロナ不況は同じ不況でも起こっていることがまったく違います。証券会社の倒産と感染症による外出ができないことです。
市場や消費者の行動を分析すれば、最適な回答が導き出せるということです。その方法が336ページにわたって、小さい文字で解説されてます。
評価
2008年9月15日にリーマンショックがあり、2009年に日本語版が出版されました。リーマンショックの対策として出版されたのでしょう。
ただ、日本に大きな不況の波が訪れることはありませんでした。ニュースでは、不況だというものの、実態のビジネスではそこまで大きな変化を感じたことがないという方の方が多かったのではないでしょうか。
ジェイ・エイブラハムの著書であったため、クラッシュ・マーケティングは売れたぐらいです。
しかし、2020年3月のコロナ不況を経験した我々には、本書はとても興味深くもあり、また同じような不況があったときのために読んでおくことはとても重要です。
厳しい不況を経験する前に読んでおくことをおすすめします。
名言
- マーケティングは「投資」だ P48
さいごに
個人的には、「ハイパワー・マーケティング」より本書の「クラッシュ・マーケティング」の方が好きです。
さいごのさいごに
ダイレクト出版の「逆境を「飛躍」に変えるマーケティング戦略」は、本書と同じ内容です。
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