2024/03/28 (更新日:2024/06/10)

三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾

書評, 選書100候補

  • 近藤 康太郎氏の2冊の本をご紹介します。「三行で撃つ」は、文章力を向上させる本です。「百冊で耕す」は、最適な文章を書くための読書法です。

なぜ、2冊をセットでご紹介する理由があります。「三行で撃つ」は文章力のアウトプットの本です。「百冊で耕す」は、文章力のインプットの本だからです。そして、本書を選書100冊候補に入ります!

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾

  • 「三行で撃つ」というより「心を撃つ!」

三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾
著者:近藤 康太郎
出版:2020年12月
長さ:320ページ
出版社:CCCメディアハウス

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、今よりちょっとうまく書けるようになりたい方向けの本です。しかし、本書の内容をしっかり学び実践すれば、プロになれるのではないかというほどの内容です。

【このような方におすすめ】
・うまい文章を書けるようになりたい方
・文章で思うような反応が取れない方
・本物の文章術を学びたい方
・本質的なことを知りたい方
・プロのライターになりたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書は、文章の基本から始まり、うまく書く方法、文章を上達させる学び方や心構えまで広く抑えられてます。その中でも感銘を受けた言葉を2つ引用します。

  • この時代に信用できるのは、熱だけだ。P180引用

そのとおりと感心してしまいました。物があふれる現代は、商品からサービスの時代になりました。サービスは、与える人のやる気に左右されます。文章も熱量をそそぐかどうか、書き手が選べます。

熱をそそいだ分だけ成果になる可能性は上がります。

  • 千冊の本は安い投資 P260引用

本当にそのとおりです。本記事で95冊目となりますが、1冊あたりの購入単価が2000円計算しても19万円です。実は、19万円の10倍以上を取り戻してます。

1000冊を読んだときには、どうなっているのかと気になってます。

さいごに

1章から3章で文章の基本がおさえられます。20章以降は、プロ向けです。

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百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術

  • 各章の作り込みが素晴らしくて、ページ数があり文字も小さいけれど、読み飽きない。最後の大どんでん返しのような衝撃を受けるノウハウには感動しました。

実は、「百冊で耕す」を2021年に読んで、「三行で撃つ」を読みました。

2021年にブログの毎日更新をしていたとき、毎月100万円以上をブログで売り上げていました。あたりまえのようにマーケティングの本を手に取り、熟読してはノウハウを記事にしてました。それから2年後、あたりまえのようにマーケティングの本を手に取ると本が読めないのです。長く本を読んでいなかったので、読書ができなくなっていたのです。

・本を読む気になれない
・本を手にとっても読めない
・少し読んでも習慣にならない
・本を読むよりYoutubeやゲーム
・結局、読書できず、ブログも書けない

読書ができない人の典型的な悩みを一通り持っていた頃に「百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術」(以下、百冊で耕す と呼びます)が出版され、本屋で平積みされていたので手に取ったことがきっかけでした。

312ページというボリュームでざっとページをめくると文字が小さいので「すべて読めないだろうな。」と思っていましたが、あっという間に「はじめに」を読み切ってしまったので「これならいけるかも!」と購入しました。

1日1章ずつ読むことを決めました。なんと、「百冊で耕す」は読みやすいし、読むことが楽しいのです!すぐに1/3を読むことができ、半分を過ぎたところから、面白くて「一気に読もう!」と最後まで読み切りました。

ぶっちゃけます!私がブログの毎日更新で執筆も読書も嫌になり、復活できたのは「百冊で耕す」が最初のきっかけでした。

  • ①「百冊で耕す」が楽しいので読む
    ②気づいたら読書習慣が身についた
    ③選書100冊の本棚を作る目標ができた

「百冊で耕す」のおかげで読書の楽しさを知って、読書習慣が身について、これから自分だけの選書100冊を作る目標までもらえたのです。その目標のおかげで次の読書の楽しみを得ることができたのです。

現在の私は、週4冊ペースで読書ができています。暇があれば、読書をできるようになりました。このようにブログを始めるまでに回復しました。それも「自分だけの選書100冊を作りたい!」という楽しさとたくさんの読書をするにあたり「知識を伝えていきたい!」という思いができたからです。

目次からポイントを解説!

はじめに――本は百冊あればいい

第1章 終わりなき論争:速読の技術/遅読の作法
■A面 速読の技術――本を精査するためのスキニング
■B面 遅読の作法――空気を味わうためのテクニック

第2章 本という投資:本を買う/本を借りる
■A面 本を買う――百冊読書家になる
■B面 本を借りる――図書館マスターになる

第3章 読まないくせにというけれど:理想の積ん読/狂気の積ん読
■A面 理想の積ん読――かっこつけると見える景色がある
■B面 狂気の積ん読――愛しすぎると見失う本質がある

「はじめに」で心をつかまれた後に速読と遅読の良いところが解説されてます。読書法が解説されていますが、第1章と第3章のおかげで私は「百冊で耕す」を読んで以降、積読する本が減りました。

速読の技術で買って良い本と悪い本を精査するので、読める本しか買わなくなりました。読めない本が積読されるので、アマゾンで有名インフルエンサーが紹介していたり、タイトルで良さそうな本の購入を控えるようになれました。

「百冊で耕す」の良いところは、読書論で永遠に論争が起こるテーマを両面から客観的に良い点と悪い点を解説されて、どちらのテクニックもしっかり書かれていることです。

第4章 わたしは読めているのか:「分かる」読書/「分からない」読書
■A面 「分かる」読書――〈知る〉と〈分かる〉の違い
■B面 「分からない」読書――分からないとお嘆きのあなたへ

第5章 「論破力」より、深く掘る:批判して読む/憑依されて読む
■A面 批判して読む――ほんとうの「論破力」とは
■B面 憑依されて読む――転生したら作家だった件

第6章 読む本を選ぶということ:わたしが選ぶ/先人が選ぶ
■A面 わたしが選ぶ――はまる贅沢を知る、偏食読書
■B面 先人が選ぶ――「必読リスト」で整う、健康読書

第7章 読書の愉楽:孤独の読書/みんなの読書
■A面 孤独の読書――強さと愛する力を手に入れる
■B面 みんなの読書――ナラティブすれば自分が分かる

第8章 何のために本を読むのか:あわいの娯楽/挑むべき修業
■A面 あわいの娯楽――かんたん読書主義者のすすめ、七カ条
■B面 挑むべき修業――難しい本を読むための訓戒、六カ条

第9章 百冊で耕す:読むことは愛されること/読むことは愛するということ
■A面 読むことは愛されること――もてる読書術
■B面 読むことは愛するということ――不良の読書術

第10章 美しい日本語世界のわたし:母語でじゅうぶん/原書にあたってこそ
■A面 母語でじゅうぶん――日本語訳A、日本語訳B、……日本語訳X
■B面 原書にあたってこそ――英語、第三外国語、そして再び日本語

第11章 Don’t Think Twice:ズレてる方がいい
■A面 抜き書き帳――わたしが、変わる。生きていく
■B面 暗唱カード――百冊の消滅。ひとつに、なる

おわりに――この世界とつながる:はじめにリプライズ
百冊選書
参考・引用文献

ぶっちゃけると、選書100冊の最後のノウハウを言いたくてたまりません!でも、それは推理小説の犯人を言うようなものです。1章から11章にたどり着いたからこそ、得られる楽しみがそこに隠されてます。だから、本屋で11章だけ読むのではなく、ぜひ「百冊で耕す」を買って1章から読んで11章にたどり着いてほしいです。そこに「百冊で耕す」の本当の楽しさが待ってます。

「百冊で耕す」で私の選書100冊を作ることを決意しました!

自分だけの選書100冊の本棚を作る楽しみをもらえたことでこのようなことができるようになりました。

  • ・本屋に自分が読める本を買いに行った
    ・興味があり問題を解決する本なので読める
    ・「百冊で耕す」の後も読書習慣が身についた
    ・毎月の読書で選書100冊に入れる楽しみができた

それから、本棚に積読された本は、1冊ずつ読まれては消えていきました。本当に「百冊で耕す」を読んで良かったと思ってます。

自分だけの選書100冊の本棚のルールをつくりました。

①一生残したい名著
②人生を変えた本
③非常時に役立つ本
④高額、限定、禁書の本

一生残したい名著や一生読みたい本は人生に大切ですし、人生を変えた本は思い出になりますね。

A4のクリアファイルを買いました!

第11章を読んだ人だけわかりますが、私はノートを購入して、書くスタイルをやっていましたが、ノートで書くと並び替えができなかったりと困るので、パソコンのWordファイルに書き込み、印刷して、A4ファイルに入れる方式でやってます。Wordファイルならあとから並び替えやカテゴリー分けもしやすいからです。

皆さんのテクニックやこのようなことを書いているなどあったら、ぜひ教えてください。

最後に

三行で撃つ」も素晴らしい本ですが、「百冊で耕す」の方がおすすめです。インプット本なので、楽しく読めます。

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