2025/12/21 (更新日:2025/12/21)

コミュニティが顧客を連れてくる 愛される店・地域のつくり方

選書1000選

  • 田舎ビジネスの良書!隠れた名作!!

コミュニティが顧客を連れてくる 愛される店・地域のつくり方
著者:久繁 哲之介
出版:2012年10月
長さ:246ページ
出版社:商業界

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、人口が少ない地域でも「コミュニティの力」で支援をもらいビジネスを成り立たせる本です。

都市圏は、流行りのマーケティングで顧客を攻略することができるかもしれません。

しかし、田舎はどうでしょうか。人間同士の関係性が深い田舎では最先端のマーケティングほど、あやしいものと思われてしまいます。

小手先のテクニックを使うお店は居心地が悪いものです。そもそも、過疎地では売上が上がらないと思ってそもそも出店しないかもしれません。

だから、人口の少ない街にはお店がないのです。それが著者の起業理由でもあります。

地域コミュニティは、過疎化した町で売上が小さくて成立しなくでも、ビジネスの成功に導くことができます。

【このような方におすすめ】
・商圏人口に頼らない経営手法を知りたい方
・地元の応援を経営の柱に変えたい方
・小手先の技術より人間関係を築きたい方
・地域に愛され長く続く店を作りたい方
・不利な立地をコミュニティで克服したい方
・都会の理論が通じない場所で勝ちたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、ビジネスの初心に帰って人間として何が大切だったかがわかりつつ、田舎ビジネスの成功法が学べます。

本書から学んだこと

・著者は、誘導や攻略をするようなことはしたくもないし、されたくもない。だから、商圏の小さい待ちでも94年間も続いている大黒座という映画館の「地域コミュニティの力を」を駆使した戦略を取った。

・「コミュニティが顧客を連れてくる」商いを目指した。

・女性経営者の成功要因は、多くの仲間や顧客と共感しあい、支援されること。

・市民がコミュニティを育みサードプレイスにする。地元の食材や商品を積極的に利用して、顧客をシェア(紹介)しあう。

・自分らしくいられる場所「サードプレイス」。「子供たちの輝いた笑顔と明るく弾む声」を引き出すサードプレイスを創った。

本当の自分をさらけ出しても受け入れてくれるところ。

・地域再生の成功には、連携が不可欠。

・ソーシャルメディアは、宣伝ではなく、コミュニティでつながることを目的とする。

名言

  • 物を売るには「物より事、箱物より文化」 P80

    店主と繋がる顧客は、大型店ができても、浮気しない P88

    顧客の「欲望と行動は、一致しない」 P109

    店内に、顧客が意見交換できる場を創る P162

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(ビジネスの本質に戻れる!)
    読みやすさ・・★★★☆☆(あまりない理論なので理解に時間がかかる)
    学び・・・・・★★★★★(過疎地で成功できれば、どこでも成功する)

マーケティングではなく、日本の昔ながらの商いのやり方です。

本書は、地域コミュニティの良書であり、隠れた名作です。

過疎地は、人口が少ないので人と人のつながりでしかビジネスができないということです。これは、本来の人間関係ではないかと思います。

人口が多いところだから、マーケティングが通用しますが、人間関係ができた場にマーケティング手法が最大化されたビジネスを持ってきても、怪しまれて終わってしまうのです。

これは、実際に大手が2店舗出して、1店舗は地域に寄り添い、2店舗目はマーケティングに走って失敗した事例として紹介されてます。

田舎ビジネスに限らず、ビジネスで最初の1件目、または数件の契約を取るまでは過疎地でビジネスをしているような人間関係で成り立つと思います。

コミュニティをつくらないにしても、著者の持っているつながりがビジネスを生み出す考え方は学んでおくとよいです。

さいごに

選書1000冊に選ばせていただきました。

この考え方は、習得したい!

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