2025/12/07 (更新日:2025/12/04)
事実を集めて「嘘」を書く
- 内容は素晴らしい!タイトルとの差が!
事実を集めて「嘘」を書く
著者:藤島 大
出版:2023年11月
長さ:288ページ
出版社:エクスナレッジ
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、スポーツについて書いているスポーツライティングの手法やその背景が紹介された本です。
結論からいいます。本書は、内容がかなり素晴らしいです。
紹介されるストーリーは心打ちますし、スポーツではなく、選手に目を向けるなど、ライターとして新しい視点を得られることは間違えない本です。
しかし、これは私だけかもしれません。タイトルの「事実を集めて嘘を書く」の印象が強すぎて、そのトピックに入るまで「なぜ、これを読まされているのか。でも、素晴らしいけど。」と思ってました。
タイトルから連想したのは、スポーツの記事を書くにあたって、事実を集めても思うような反応が得られないので、タイトル詐欺のような少し嘘を交えるといったジャーナリズム的な本かと思ってました。
全然、そんな感じじゃありません。
普通にスポーツライティングを論じて、どう書くべきかが書かれてます。ただ、その内容が素晴らしい。もちろん、中盤で「事実を集めて嘘を書く」についても触れているのですが、気になって前半が入ってこなかったのです。
おすすめの読み方として、P129に「事実を集めて嘘を書く」があるのでそちらを読まれたあと最初から読むことをおすすめします。
マジで、内容は心打たれる素晴らしい本ですし、著者の文体もなぜか読み込んでしまう、卓越した執筆者が会得している書き方でした。
【このような方におすすめ】
・人を惹きつける卓越した執筆者の文体を学びたい方
・スポーツライティングから文章の深みを追求したい方
・「事実を集めて嘘を書く」の真意を解き明かしたい方
・読者の心を打つストーリーの組み立て方を知りたい方
・ライターとして新しい視点や切り口を得たい方
・情報の提示順序による読者の心理を理解したい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、文章でコンテンツをつくるにあたり、本当は何に焦点を当てるべきべきなのかがわかります。
本書から学んだこと
・スポーツライティングは、スポーツに詳しいよりも、「書く」ことの方が重要。
・「本を読みなさい」読書が好きな人がたどり着く仕事。
・どの話題にも共通する普遍的なひと言を持っていると、文章におもしろさが出る。
・スポーツライティングだから人に焦点を当てる。
・人の物語を書く。
・もし本当のことを書くなら、すごい分量になってしまう。
・文章で読者に旅を与える。
評価
- おすすめ・・・★★★★★(中身は素晴らしすぎる!)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★★(文章術を読み漁っても学びあり!)
タイトルがこの世の文章術の的を得すぎていたので、即買いでした。
文章が超独特で普通の口調ですが、なぜか読み込んでしまいます。
文章を読んでいて、楽しさを感じたり、読む心地よさもあったり、なんというか、娯楽としての楽しさを持っている感じです。
楽しませようと話題を膨らませているわけではなく、とにかく文章を読んでいるだけで心地よいのです。不思議です。
普通の文章術の本は簡潔に方法論が紹介されていますが、本書は著者のスポーツライティングの事例をもとに本質的な方法論が解説されてます。
方法論が哲学的に論じられて学びになりますが、休日や旅行中に読みたくなる心地よさを兼ね備えています。
とにかく、素晴らしい本です。まえがきで書きましたタイトルの期待から前半の違和感以外は素晴らしい本です。
さいごに
読み始めは、P129に「事実を集めて嘘を書く」がおすすめ。
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