2025/11/22 (更新日:2025/11/22)
築地本願寺の経営学
- 築地本願のサバイバル戦略
築地本願寺の経営学 ビジネスマン僧侶にまなぶ常識を超えるマーケティング
著者:安永 雄彦
出版:2020年11月
長さ:240ページ
出版社:東洋経済新報社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、築地本願寺で行われたマーケティング施策とその奮闘が書かれた本です。
ビジネスは、マーケティングの方法論を提示されれば実行されます。経営者によりますが、実行するかしないかです。
しかし、お寺はというと「寺はビジネスの場ではない」「寺は会社じゃない」「そんなことする必要がない」とやらないことが前提。
年々、人口減少や多様化によって、売上は下がりつつも昔ながらのお寺のイメージで経営をやめることができませんでした。
「お寺だから大丈夫」「老舗のお寺はつぶれない」「少子高齢化だからお寺は安泰」という神話は崩れ始め、令和元年版文化庁の宗教年鑑いわく、20年後には約3割がなくなると予測されてました。
築地本願寺も同じです。東京都中央区築地にある浄土真宗本願寺派の寺院です。2012年に時代の変革を感じて、「寺離れ」「人口減少」などの将来性の不安がありました。
著者は、築地本願寺の社外取締役となって、アウェーのなかで変革を行いました。
築地本願寺は、顧客創造のためにいわば宗教の子会社化をして、宗教法人築地本願寺となり、首都圏の先導者となりました。
首都圏で新たな門徒を増やすこと、地方のお寺のハブとなり支援をすること、田舎から都会に来た門徒とお寺の縁を切れないようにすること。
3つのステップを徹底されて、2015年から10年間にわたり、40億円の予算で結果を出さねばならなかったのです。
顧客主義に立って、「開かれた寺」になり、インスタ映えのする18品の朝ごはんで話題になり、参拝者の1日平均が4000人から多い日に1万人を超え、Youtubeなどのウェブを取り入れ、お寺のマーケティングの最先端をいきました。
【このような方におすすめ】
・伝統的な組織での変革とサバイバルを探る方
・「寺はビジネスではない」という壁を破りたい方
・固定観念を打ち破るマーケティングを知りたい方
・人口減少時代に顧客を創造する戦略を学びたい方
・老舗組織でのアウェーな変革を成功させたい方
・インスタ映えからウェブ活用まで実践例が欲しい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、マーケティングや経営でお寺の成功事例のひとつとして、大きな学びが得られます。
本書から学んだこと
・少子高齢化で葬儀が増えるのでは、と思われがちですが、寺でお墓の準備をしたり、先祖供養をする方が減っている。
・お葬式や法事は、家のある時代のもの。世間や親子の関係から個となった現代。
・門徒数も伝統もあっても厳しくなる。築地本願がそうでした。住職が他の職をして赤字補填をしていた。
・老舗やお寺であってもイノベーションを起こし続けなければ、潰れてしまう。
・イメージをリブランディングするためにデザイナーに入ってもらい、お寺のデザインに統一性を持たせた。インフォメーションセンターの設置、インスタ映えする寺カフェと18品の朝ごはんが女子大生からシニア女性に人気。
・「宗教なのに顧客にサービス?」と思われる方も多いけれど、サービスとはキリスト教の「神に代わって奉仕する」の宗教用語。
・「うちは、老舗だから宣伝広告は打たない。価値がわかる人だけ来ればいい」は新規客が減ることになる。
評価
- おすすめ・・・★★★★★(お寺経営の良書!)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★★(データと著者の視点が勉強になる!
本書は、統計をもとに寺需要が解説されており、築地本願寺で何が行われたかの寺情報が詳細ですごくわかりやすいです。
方法論が勉強になりますが、それ以上に「寺はビジネスじゃない」と言われることが日常茶飯事でそのなかで経営やマーケティングを取り入れて成果にしていく過程が寺のマーケティング独自の問題だと学びになります。
また、「寺はビジネスじゃない」の言葉から、お寺の経営やマーケティングというカテゴリーがブルーオーシャンであることもわかります。
とにかく、最初から最後まで読んでいて学びになり、業界独自のことが新鮮でおもしろいです。
さいごに
これは、一読ありです。
おもしろくて、学びになります。
著者の知識の広さと寛容さが本書から伝わります。
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