2025/11/15 (更新日:2025/11/15)
オール図解!ピケティが教えてくれた格差と貧困のカラクリ
- 『21世紀の資本』挫折を防ぐ一冊
オール図解!ピケティが教えてくれた格差と貧困のカラクリ (『21世紀の資本』これだけ知っていればいい)
著者:藪下 史郎 (監修), 造事務所 (その他)
出版:2015年4月
長さ:208ページ
出版社:廣済堂出版
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
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本書は、ピケティの「21世紀の資本」をわかりやすく要点を解説した本です。
「21世紀の資本」が注目された理由は、若者の貧困と一部の高給取りの増加です。それをピケティが「21世紀の資本」で格差として論じたため人々の関心をひきました。
パンデミックで徐々に物価が上昇し始め、ロシアウクライナ戦争から食材や製品の購入をためらうほどに物価高が始まりました。
世の中では、格差が目に見えて広がり始めてます。中流階級が多かった日本もその波の飲み込まれてます。
本書では、我々は格差の問題にどう立ち向かい、どのような幸福論を信じるべきなのか解説されてます。
本書の素晴らしい点は、「21世紀の資本」の内容だけでなく、トマ・ピケティとは、「21世紀の資本」が提唱されどのような社会現象や論争が起こったかまで書かれてます。
【このような方におすすめ】
・ピケティの難解な資本論の要点を掴みたい方
・格差拡大が現代社会に与える影響を知りたい方
・物価高の中で自分の経済状況と格差を理解したい方
・格差の問題にどう立ち向かうべきか考えたい方
・資本主義の構造がもたらす貧困のカラクリを解明したい方
・格差社会における幸福論と生き方に関心がある方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、「21世紀の資本」に書いてあることの要点が理解できます。「21世紀の資本」の話題で話を合わせるぐらいなら、難しい原書よりも本書の方がよいかもしれません。
本書から学んだこと
・21世紀は、富めるものがますます富む格差社会となる。
・資本主義は、格差を拡大する仕組みとなっている。格差を縮小するには世界規模の累進課税で富裕税の導入をすること。
・ピケティは、格差を下記の公式で表した。
r > g
r 資本収益率
g 経済成長率
労働所得より、株などの投資資産の伸びの方が大きい。
・経済が成長すればするほど、格差は拡大し続ける。
・労働者の50~100倍の報酬を得るスーパー経営者、相続や仕組みで得た不労所得者、労働者に分類され、近年はITでプチ不労所得者が増加しつつある。
評価
- おすすめ・・・★★★★☆
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★★
「21世紀の資本」は、700ページに近くにおよぶ量で文字が小さいため、強い目的意識か、高い読書能力がないとなかなか読むことができません。
本書は、要点をまとめてくれているだけでなく、めちゃわかりやすく、「21世紀の資本」の出版あとの社会や著名人の反論なども書かれているので学びになります。
さいごに
マンガや要約、図解から入ることって重要ですね。再確認できる本ですが、本書は特におもしろいです。
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