2025/11/08 (更新日:2025/11/08)

ザ・ゴール コミック版

良書

  • 工場の全従業員の必読書となる効率化の良書!

ザ・ゴール コミック版
著者:エリヤフ・ゴールドラット (著), ジェフ・コックス (著), 岸良裕司 (監修), 蒼田 山 (イラスト), 青木健生 (その他)
出版:2014年12月
長さ:224ページ
出版社:ダイヤモンド社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、ザ・ゴールのコミック版です。

ザ・ゴールは、目標(ザ・ゴール)に向けて、生産性を向上するためにボトルネックや5つの集中ステップを説いた本です。

本コミックでも「ボトルネック」の説明が出てきますので、生産性の向上を希望の方、活字が苦手な方は本書がよいかもしれません。

結論からいうと、本書はザ・ゴールのエッセンスを学ぶという点でも、ビジネスコミックとしても良書です。

【このような方におすすめ】
・工場全体の生産性を劇的に改善したい方
・コミックで目標達成の核となる理論を学びたい方
・活字が苦手でも効率化の神髄を理解したい方
・製造現場の「滞留点」を特定・解消したい方
・ビジネスを最適化する集中ステップを実践したい方
・全従業員の共通言語となる効率化の思想が欲しい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、会社の生産性を飛躍的に上げることができます。

本書から学んだこと

・生産性とは、何かの目標(ザ・ゴール)に向かって会社を近づけること。それが効率を上げるということ。

・目標のない生産性に意味はない。

・生産は、一番遅い部署の生産数に依存する。

・ボトルネック(bottleneck)とは、物事の進行や全体的な効率を妨げる、最も処理能力が低い箇所や要因を意味します。

ワインボトルなどの瓶は、本体がどれだけ大きくても、首が細いとその細い部分を通る分しか液体を注げません。この現象になぞらえて、ビジネスやIT、生産管理など、さまざまな分野で使われます。

ボトルネックとなっている箇所を改善・解消しない限り、そのほかの工程やリソースを増やしても全体の成果は向上しないという点が重要です。業務やシステムの効率化を図る際には、まずボトルネックを特定し、そこを重点的に解消することが効果的とされています。

・ボトルネックは、現実に起こっている現象であって、悪ではない。

・5つの集中ステップ(The Five Focusing Steps)とは、TOC(制約条件の理論:Theory of Constraints)における、システム全体のパフォーマンスを継続的に改善するための具体的な実践手順です。

イスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラット氏が提唱したもので、システム全体の成果を制限している制約条件(ボトルネック)に焦点を当て、最小限の変更で最大の効果を得ることを目指します。

①制約条件を特定する (Identify)
システム全体のパフォーマンスを制限しているボトルネック(制約条件)を明確に見つけ出します。

②制約条件を徹底活用する (Exploit)
追加の大きな投資をすることなく、特定したボトルネックの能力を最大限に引き出すための方法を決定し、実行します。

③他のすべてを制約条件に従属させる (Subordinate)
ステップ2で決めた方針に従い、ボトルネック以外の全ての工程(非ボトルネック)の活動を、ボトルネックのペースに合わせて調整します。

④制約条件の能力を高める (Elevate)
ステップ2と3を実施してもなお、システム全体のパフォーマンスが目標に満たない場合、初めて制約条件の能力を高めるための投資(設備増強、人員増加、スキルアップなど)を行います。

注意: コストのかかるこのステップは、活用と従属で効果が限界に達してから行います。

⑤この制約条件が制約でなくなったら、ステップ1に戻る (Repeat)
ステップ4の結果、制約条件の能力が向上すると、別の工程が新たな制約条件(ボトルネック)になる可能性があります。

継続的改善: 現状に満足せず、「惰性」に陥らないよう、再びステップ1に戻り、新たな制約条件を特定して改善プロセスを繰り返します。

このプロセスは、少ない投資(ステップ2, 3)で最大限の効果を出し、大きな投資(ステップ4)は本当に必要になってから行うという論理的な順序に基づいて設計されています。

特にステップ3で他の工程をボトルネックに合わせるという考え方が、TOCの全体最適化の核心です。

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(ザ・ゴールのエッセンスがしっかり学べる)
    読みやすさ・・★★★★☆(漫画にしては文字が多い)
    学び・・・・・★★★★★(ボトルネックが習得できる)

ザ・ゴールは、想像を越えた名著だった。

ビジネス界では、ザ・ゴールを称賛する方々が多くいます。しかし、その本の分厚さからなかなか手に取ることができませんでした。

コミックから入りましたが、漫画の構成や流れがおもしろく、ザ・ゴールのノウハウをしっかり学べました。

コミックは、ありきたりなビジネス漫画ではなく、漫画としても最初から最後まで楽しめるものでした。

過去に読んだビジネス漫画でも1番、学びになりおもしろかったのではないかと思うほどです。

難点は、後半に英語のビジネス用語が多用されるので、ついていけない場合があります。

さいごに

ビジネス漫画は、原書の要約でキャラクターがそれを話しているだけという「え、漫画にする意味ある?」というものがありますが、本書は漫画として楽しめました。

本のノウハウも一流、漫画も超楽しめる。すごい本だと思います。

ザ・ゴールは、分厚いのでコミックがおすすめです。

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