2025/10/13 (更新日:2025/10/10)
売りたかったら客に考えさせるな!思考停止ビジネス
- 売り手の意図通りに買い手を誘導する!
売りたかったら客に考えさせるな!思考停止ビジネス
著者:坂口 孝則
出版:2011年3月
長さ:223ページ
出版社:徳間書店
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、お客に比較、分析、変更、断るという思考を使わせずに商品を売る方法を解説した本です。
思考停止ビジネスのわかりやすい例は、商品の値段を5万円、3万円、1万円の松竹梅で真ん中にあたる5万円(竹)を選びやすいこと。
売り手の質問に対して、「はい」の回答になりやすいものを繰り返してもらい、セールスでも「はい」を引き出しやすくする。
といった心理戦術を駆使して、考えるのではなく、こちらの意図の通りに動いてもらうための働きです。
スマホ依存、SNS依存、ドーパミン中毒など、現代では思考停止が細分化されてますが、本書はそれらが産まれる前に「思考停止」が今後のビジネスの主軸になることを予言して書かれた本です。
当時は、思考停止や洗脳のような相手をコントロールしたりするブラックな方法が流行った時期があります。
そのときに書かれた本ではないかと思いますが、現代を言い当てているという点では先見の明を感じざる負えません。
【このような方におすすめ】
・顧客の購買意欲を自然に高めたい方
・心理学を営業やマーケティングに活かしたい方
・セールスで「はい」を引き出す技術を学びたい方
・顧客に迷うことなく商品を選んでもらいたい方
・感情や直感に訴えかけるビジネスをしたい方
・消費者の行動心理を深く理解したい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、ネットやセールスで相手に考えさせず、イエスを獲得していく手法がわかります。
本書から学んだこと
・思考停止ビジネスとは、買い手の思考を停止させて、商品を買わせることでお客は「気づいたら買ってしまった」という状態にすることです。
・思考停止におちいると、何でも信じて、対価の妥当性を疑わずに、他の選択肢はないと信じる。
・人が思考停止におちいるのは、貧困層だけではない。絶望を感じるような感情の変化や教祖や大金持ちにアドバイスをもらうような圧倒的な信頼、80%OFFのような信じられない安さを目の前にしたときなどにも起こる。
・思考停止ビジネスにキーワードは中毒。ゲームやギャンブルのように自制心を奪う
評価
- おすすめ・・・★★★☆☆
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★☆☆
本書では、「いらないものを売りつけるための5つの心理戦略」などの言い回しがされてますが、返報性の法則などのタイトル詐欺を感じさせるよく聞くノウハウが書かれてます。
しかし、その活用方法の視点が違います。
聞いたことがあるかもしれない方法でも、本書は「思考停止ビジネス」切り口が解説の終わり方に他の本との違いを感じます。
タイトルからも少し邪悪な感じがしますが、著者は勉強家であり、本心が良い人であることが文章から伝わります。笑
2011年に情報商材が流行っていたので、そのような論調に合わせたのではないかと思います。
本記事を執筆する現代は、まさにスマホがそれにあたります。中毒や依存といったことが問題となっているので、当時よりも現代の方が刺さる人が多いのかもしれません。
さいごに
本書には、思考停止ビジネスは孤独をつながりで埋めるための現代の必然。という壮大なメッセージがあります。
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