2025/10/08 (更新日:2025/10/07)

地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減

選書1000選

  • 「人口減少」は避けられない。であれば、これを与件として希望ある未来を築くのが、現世代の私たちに課せられた使命である P10

地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減
著者:増田 寛也
出版:2014年8月
長さ:243ページ
出版社:中央公論新社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

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本書は、人口減少による地方消滅を提言し、地方創生を国策として行うきっかけとなった本です。

国の将来のビジョンは、人口動態に左右されやすいです。

日本は、2008年をピークに人口の減少が始まり、2010年に1億2806万人から2050年に9708万人にまで減り、2100年には4959万人の半分を割ることになってしまいます。

それは、たった100年ほどで起こる可能性があり、人口減少の問題は将来の問題ではなく、今起こっていることであるということです。

マーケッターにとって、人口と市場規模は密接な関係があるため、無視できることではありません。今後の市場動向がどうなっていくのか。

長年、司法行政のトップとして、総務大臣を経験された著者が人口問題に対する危機意識と提言された本です。

【このような方におすすめ】
・長期的な市場規模の縮小を前提としたビジネス戦略を練りたい方
・人口減少が消費構造や市場に与える影響を把握したい方
・過疎化が進む地域での新しいマーケティング機会を探りたい方
・地方創生の流れを汲んだ社会的意義のある事業を検討したい方
・国の未来図を理解し、リスクとチャンスの両面から事業を捉えたい方
・日本市場の将来予測をデータと政策提言に基づいて学びたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、日本の現状と未来がわかり、ビジネスを日本のためにどうすべきなのか検討するきっかけになります。

本書から学んだこと

・人口減少したら集中した都市の人が減ってちょうどよくなるわけではなく、地方の人数が減り、都市集中となり過密する。

・移民が増えても、出生率が改善するわけではない。人口減少の根本的な問題に他民族の転換は一時的な人口を増やすことにしかならない。

・若年女性人口の急減:2010年から2040年にかけて、20~39歳の女性人口が減少する市町村がある。

・全国の約半数にあたる896の自治体が消滅する可能性があること。そのうち523の自治体はすでに危険な状況にある。

・解決策の一つは、選択と集中。

名言

  • 「人口減少」は避けられない。であれば、これを与件として希望ある未来を築くのが、現世代の私たちに課せられた使命である P10

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(人口動態から未来を読む方法がわかります)
    読みやすさ・・★★★★☆
    学び・・・・・★★★★★(データが詳しい!結論が出ている!)

人口減少の問題提起から始まり、2000年代から2100年までの人口動態の予測やすでに起こっている問題。

そして、現代で生きている我々がこれから生まれてくる子供たちのためになにができるかを考えていく本です。

地方の新たな政策でうまくいっている例や、選択と集中による地方創生の解決策が提示されてます。

本書の衝撃的な予測、予測の根拠、問題の根本的な原因の3つが明確に提示されていることから、データの読み取り方によって市場動向がみれる例としても優れてます。

さいごに

本書を読むと、心に来るものがあるので、一読おすすめします。

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