2025/10/05 (更新日:2025/10/05)
「300億円赤字」だったマックを六本木バーの店長がV字回復させた秘密
- マックの例がふんだん!
「300億円赤字」だったマックを六本木バーの店長がV字回復させた秘密
著者:足立 光
出版:2019年1月
長さ:192ページ
出版社:WAVE出版
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、経営がピンチの老舗をマックで上席執行役員をしているコンサルタントが経営を救うノウハウを教えるビジネス書の物語です。
上席執行役員は、日本のマクドナルドで上から3番目のポジションです。
まず、タイトルからマックが300億円の赤字を抱え、それを六本木のバーの店長がV字回復させる方法が書かれていると思いましたが違いました。
主人公は、老舗の経営がピンチであり、バーに行ったときに店長がマックで上席執行役員をしていて、アドバイスを授けるものでした。
結論からいうと、老舗の経営を回復させていくようなストーリーではなく、ノウハウ本でマック回復にあたる過去の話をしてほしかったです。
ストーリーになっていて読みづらくて、「これって、説明いるかな?」と思うようなこともあり。
でも、本書から学ぶことが多かったので、純粋に著者の経験談とノウハウでまとめてほしかったという感じです。
【このような方におすすめ】
・経営危機からのV字回復させるノウハウを知りたい方
・マクドナルドの再建に用いられたマーケティング戦略を学びたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、Bar夜光虫店長であり、元日本マクドナルドマーケティング本部長、上席執行役員です。
本書を読むと、ネット時代のV字回復における方法がわかります。
本書から学んだこと
・お店に行くときの理由は、「行こう!」と決めるよりも「なんとくなく」が多いため、そのなんとなくをつくるために期間限定のキャンペーンなどをする。
・安売りはブランド資産を落とす。効果の持続性もない。2010年にマックが安売りをしたとき、一時的な販売数は増えたものの、利益が減り、フランチャイズオーナーの利益が減るとスタッフを減らすことになり、サービスの質が低下するという負のスパイラルに入る。
・ラブ・オーバー・ヘイト (Love Over Hate)とは、直訳すると「憎しみを愛が超える」といった意味で日本のマクドナルドが2014年頃の不祥事による業績不振から回復を遂げる過程で、社内で用いられた合言葉・キーワードフレーズ。
世間に広まってしまったネガティブなブランドイメージやヘイトや悪い感情を、顧客の愛情で乗り越え、塗り替えていくという顧客志向の取り組みを表現しています。
顧客の信頼を取り戻すことを目的に、業績を回復させ、経営戦略を支える精神的な柱となった。
評価
- おすすめ・・・★★☆☆☆(肩書もノウハウも素晴らしいので物語ではなくノウハウ本にしてほしかった)
読みやすさ・・★★☆☆☆
学び・・・・・★★★★☆(物語が読みづらく感じた)
感想は、冒頭に書いた通りです。
「はじめに」は、登場人物や状況の紹介で物語が好きな方にはよいけれど、ノウハウや考え方を知りたい人にはきついかも。
1章から本題のマーケティングの話になるので、1章から読み始めてもわかる。
さいごに
「世界的優良企業の実例に学ぶ 「あなたの知らない」マーケティング大原則」は持っているので、そちらは正直、楽しみです。
ノウハウや事例は、本当に勉強になったので、期待してます。
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