2025/10/04 (更新日:2025/10/04)
バカのアイデアだけが世界を変える!
- アイデアを論理的に産み出す水平思考!
バカのアイデアだけが世界を変える!
著者:木村 尚義
出版:2013年4月
長さ:223ページ
出版社:宝島社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、既成概念を打ち破ることで画期的なアイデアが産まれる水平思考(ラテラルシンキング)の事例を紹介した本です。
既成概念を打ち破ることは、常識的な考え方を壊すことと同じです。常識人からみると、常識を破る人はバカに見えます。
それが本書のタイトルのバカの意味になります。
垂直思考が既に掘られている穴を奥へ掘り進めるのに例えられるのに対し、水平思考は新しく穴を掘り始めることにあたります。
本書では、ラテラルシンキングの事例を多数紹介されてます。
【このような方におすすめ】
・常識や既存の枠組みにとらわれないアイデアが欲しい方
・画期的な企画を生み出す思考法を学びたい方
・論理的でありながら斬新な発想力を身につけたい方
・競合との差別化を生む新しいビジネスの切り口を見つけたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、アイデアを産み出すヒントが得られます。
本書から学んだこと
・常識にとらわれず、問題解決の最短ルートを探し出し、お金や時間をかけずに目的を達成すること。それがラテラルシンキングの目指すところ。
・水平思考をするために、抽象的なものごとの本質をつかみ、前提条件や常識、業界のあたりまえを疑い、ヒントを探してみること。すると、偶然にみつかったりする。
・「魔のカーブ」は、多くの事故が起こってました。事故をしないように対策すればするほど事故が増えた。逆に車幅を減らし、一歩間違えれば奈落の底に落ちるような崖。すると、安全だと思っているとスピードが出ますが、明らかに危ないと思うと「事故を起こしたくない」という心理で安全運転をするのです。
・限界集落の落ち葉を売って、過疎化が進んだ高齢者が年収1000万円越えに。料亭は季節の葉がほしいというニーズがありました。希望の落ち葉のまとめ買いの仕組みもできた。これが若者では成り立たない理由は、現代の若者は山で遊んでおらず、お年寄りは山でよく遊んでいたので、どこに何の葉っぱがあるかわかるのです。
・紙にゲーム要素を入れて、トランプや花札などが産まれ、カードにキャラクターを書いて、レアカードという位置づけにすれば、高単価カードが誕生した。
評価
- おすすめ・・・★★★☆☆(よくもまぁ、ここまですごいストーリーを集めたもんだ!)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★★
水平思考を理解するために著者が用意したのは、多数のアイデアのストーリーでした。みんながよく知るようなアイデアは少なく、どれも目新しいものばかり。
にも関わらず、ひとつひとつのストーリーがおもしろい。心打たれるものから、「え!そんなことあったの!?」というものまで。
ひとことで、よくここまで良質なストーリーを集められたものだと思いました。
本書の表紙や帯にちょっとしたノウハウが書かれているので内容が浅そうな感じがしてましたが、肉厚で楽しめる本でした。
さいごに
論理やノウハウ紹介ではなく、事例紹介本。
事例が有益過ぎ。
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