2025/08/12 (更新日:2025/08/12)
成功して不幸になる人びと ビジネスの成功が、なぜ人生の失敗をよぶのか
成功して不幸になる人びと ビジネスの成功が、なぜ人生の失敗をよぶのか
著者:ジョン・オニール (著), 神田 昌典 (翻訳), 平野 誠一 (翻訳)
出版:2003年12月
長さ:292ページ
出版社:ダイヤモンド社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、ビジネスやマーケティングで成功する裏で、人生全体からみると不幸におちいるケースを分析した本です。
テレビやSNSでは、連日のようにビジネスで成功した人々が取り上げられます。しかし、彼らの会社では・・・
- ・取締役が社長の追放を画策していたり
・成功したとたんに嫉妬や誹謗中傷にあったり
・夫婦関係が不仲で悩まされていたり
・実はうつ病を抱えて夜も眠れなかったり
・ストレスにがんなどの大病をわずらっていたり
・子供や親戚が難病に苦しめられていたり など
これらを本書では、シャドウ(影)と呼んでます。成功という光を浴びた分だけ、影は濃くなるということです。
マーケティングで成功すると多大な資金が入ります。うまくいけばいくほど、これから訪れる不幸のシャドウが色濃くなっていくのです。
【このような方におすすめ】
・ビジネスや経営で成果を上げているが、心の充実を感じられない方
・成功の裏で人間関係や家庭の不和に悩んでいる方
・健康やメンタルを犠牲にして働き続けている方
・組織内の嫉妬・誹謗中傷・権力争いに疲弊している方
・「成果だけが自分の価値」という考えから抜け出せない方
・これから大きな成功を目指すが、人生全体のバランスも守りたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、成功の裏で何が起こっているのかがわかり、社会的にエクセレントだと認められることの代償がわかります。
本書から学んだこと
・最大の長所が端緒に変わってしまうことがあります。人間は影を持っており、伸ばした特徴にも必ず影が潜んでいる。たとえば、仕事のスピードが速ければミスは多く、献身的であれば仕事中毒になりやすく、我慢強ければ変化に対応できず、一途なら妄信する。
・シャドウは、倉庫のように邪魔だと思ったものをしまっておくことができる。成功しているときには都合がよいけれど、ため込み過ぎると爆発するときがくる。
・エクセレントカンパニーの「エクセレント」を手に入れる代償は、家族の旅行、子供の授業参観やお遊戯会、誕生日パーティー、夕食や週末のレストランなどを失い猛烈に働くことで得られる。
名言
- 成功している人が、自分から殺人的なスケジュールを組むことは珍しくない P31
成功は人間の暗い側面を育てる P62
実績をあげたいという欲求に取りつかれた人びとは、いつも時間に追われている P99
評価
- おすすめ・・・★★★★★
読みやすさ・・★★★★☆(読みやすいけど文字数あり)
学び・・・・・★★★★★(学びもあるけど、心に重みが来る)
本書を読んでいて、どこが悪いと指摘されているわけではないのですが、説教されているように苦しくなる本です。笑
起業を目指したときは、素直で謙虚だったのに、成功してから能力主義になって独裁的なストーリーがあって、あまりにも、「うわ~、自分だぁ~。」と思ってしまうようなことが書かれていていたり。
エクセレントカンパニーをつくるためにプレイべーとで多大な犠牲を払うことで成り立つことなど。
成功の裏側がどれだけ苦しいものでできているのかがわかります。
成功した経験のある人が読むと、共感と発見しかありません。単なる成功を目指す人にも一読だけしておけば、なぜ成功を目指すべきでないのかがわかります。
さいごに
仕事以外のことで問題を抱えたら、本書に答えがあります。
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