2025/08/11 (更新日:2025/08/11)
「時間消費」で勝つ!
「時間消費」で勝つ!
著者:松岡 真宏 (編集), 松本 渉 (編集)
出版:2015年9月
長さ:240ページ
出版社:日本経済新聞出版
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
1980〜90年代は、圧倒的な低価格がビジネス成功の切り札でした。しかし、価格競争の激化とともに、消費者は安さだけでなく品質や品ぞろえも重視するようになります。さらに時代が進むにつれ、それらに加えて「付加価値」も求められるようになりました。
近年、その付加価値の一つとして注目されているのが「時間」です。レジ待ちの短縮や店内で目的の商品を素早く見つけられる工夫など、顧客は“早さ”を体験価値として求めています。これがいわゆる「時間価値」です。
時短志向は「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉でも語られ、限られた時間で効率的に満足感を得たいという欲求の表れです。本書では、この時間価値をどう高めれば顧客満足とビジネス成果の両方を伸ばせるのかが解説されています。
【このような方におすすめ】
・現代における本当の価値を知りたい方
・店舗やサービスの顧客満足度を高めたい方
・タイパ志向の消費者ニーズを理解したい方
・集客だけでなくリピート率も伸ばしたい方
・効率化と売上アップを同時に実現したい方
・小売・飲食・サービス業で競争優位を築きたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、顧客が本当はなにを求めているのかがわかります。
本書から学んだこと
・スマホやタブレットの登場で外出してても「すきま時間」を有用に活用できるようになった。数分の駅の移動、待ち合わせで相手が遅れる時間でぼーっとしたり、飛行機の乗り換えで数時間の暇を感じたりする「すきま時間」は活用が難しかったですが、スマホが価値を埋めることになりました。
・すきま時間の活用に時間価値を追求するあまり、「失敗したくない人々」が増えた。
・スマホは、オフィスを携帯できるようになった。外でも手紙や面談、情報発信までできるようになった。情報発信は、テレビやラジオなどの一部のメディアしかできなかったことが、誰でもいつでも発信できるという一部の権力者の特権が終わりを告げることになった。
・価値基準が時間価値に置かれたとき、すべての商品やサービスが競合となる。
節約時間価値と創造時間価値をたくみに活用して、スマホのおかげで使えるようになった「すきま時間」の変わりようを知れます。
評価
- おすすめ・・・★★★★☆(
読みやすさ・・★★★★☆(
学び・・・・・★★★★★(事例豊富で
スマホのおかげで空間を超えてサービスを提供できるようになったことで消費者の時間に対する価値観が大きく変わりました。
すべてのサービスにおいて、タイパやはやさが求められていることなどを社会トレンドから論理的に解説されめちゃ勉強になります。
ロングテールなどのマーケティング用語が出るので初心者には厳しいかもしれませんが、中級者以上にはわかりやすく専門的で勉強になります。
スマホがつかわれなかった昭和を知っていると、「昔は、電車の待ち時間とかぼーっとしてたなー」と懐かしい気分になりつつ、時代の変化がわかります。
さいごに
時間消費に関連したマーケティングに興味があったので、購入しました。
ブックオフで200円だったのですが、定価1700円をはるかに超える学びがあります。
ここまで価格が下がっているのは、中級者向けに思えるからかもしれません。Amazon評価も件数は少ないですが3と低めですが、私は4を超える価値と思ってます。
人が「はやさ」を求めていることなど、本質的ですごく勉強になるので一読おすすめします。
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