2025/07/18 (更新日:2025/07/18)

21世紀へ繋ぐ心 20世紀を歩んだ先達からの伝言

有益

  • 社徳が社格を決める!

21世紀へ繋ぐ心 20世紀を歩んだ先達からの伝言
著者:伊藤 雅俊 (著), 笹川平和財団 (編集)
出版:1999年5月
長さ:223ページ
出版社:文園社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、20世紀の戦争、オイルショック、バブルを生き抜いた優秀な経営者たちが「21世紀ビジネスフォーラム」で「21世紀における企業の役割」をテーマに語られたことが収録された本です。

主に出版当時の経営者が抱えている課題について、1996年~1998年にかけて全9回の講演をされました。

講演者の中には、選書100冊の「商いの道―経営の原点を考える」を執筆されたイトーヨーカドー・グループ名誉会長の伊藤雅俊氏もいらっしゃいました。

本書の素晴らしい点は、マーケティングに関して「現代の課題が〇〇だから、それを解決しなければならない」という予言が的中されていることです。

【このような方におすすめ】
・企業の存在意義や「選ばれる理由」を深く掘り下げたい方
・経営哲学をマーケティング視点で捉え直したい方
・「徳」と「ブランド力」の関係に興味がある方
・戦後の名経営者に学ぶ、信頼構築の本質を知りたい方
・企業文化が顧客に与える影響を体系的に考えたい方
・理念と利益を両立させるヒントを探している方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、世界規模で戦っている人たちの視点が学べます。

本書から学んだこと

本書は、下記の著名な方々が講演された内容が文章で起こされてます。

・イトーヨーカドー・グループ名誉会長 伊藤雅俊氏
・日本アイ・ビー・エム会長 椎名 武雄氏
・シティバンクジャパン会長 八城 政基氏
・ジャーナリスト アンドリュー・ホルバート氏
・三井物産業務部総合情報室長 寺島 実郎氏
・東亜建設工業常任顧問 脇山俊氏
・北陸先端科学技術大学院大学教授 野中郁次郎氏

海外の競争、オイルショック、バブルを乗り越えられた方々がみていたのは、日本の産業は10年遅れていることでした。

いつも世界規模で自社のデータ比較をされて考えられている視点が販売数、売上、雇用などの資料からわかります。

本書では、プライングについても言及されており、アメリカは値下げより撤退を選ぶということです。日本では、従業員を守ったり、経営の存続を一番にしますが、リスク管理第一のアメリカでは値下げして給料がなくなるなら、撤退を選ぶということです。

  • ですから、これからはニッチな世界の方が伸びる可能性が高いと思います。それに対して、私どもの会社は大きくなり過ぎたなって感じがしているわけです。 P75

この言葉は、まさに現代のネットに現れてます。ニッチの深堀によって多数の成功者が産まれてます。

評価

  • おすすめ・・・★★★☆☆(予言が当たってる・経験されてることがすごい)
    読みやすさ・・★★★★☆
    学び・・・・・★★★☆☆

イトーヨーカドー・グループ名誉会長の伊藤雅俊氏の講演は、世界と比較した戦略が素晴らしいです。また、顧客の考え方など学びになります。

他の講演者もジャーナリストや大学教授など、違った視点から学びを得ることができます。

名言

  • 資本の物差しより、顧客の物差しの方が大事。
    それが私の考える「消費者がみえる経営」です。 P15

    地球はひとつの市場です。 P138

さいごに

我々は、何を考えて仕事をするべきなのか。

先人から学ぶ本です。

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