2025/07/03 (更新日:2025/07/03)
1坪の奇跡 40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」味と仕事
1坪の奇跡 40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」味と仕事
著者:稲垣 篤子
出版:2010年12月
長さ:224ページ
出版社:ダイヤモンド社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、東京・吉祥寺にある「小ざさ」が、わずか1坪の店で、ようかん(580円)ともなか(54円)の2商品だけを販売しながら、年商3億円をあげ、40年以上にわたって行列が絶えない理由を紹介した本です。
【このような方におすすめ】
・少数商品で圧倒的成果を出す方法を知りたい方
・価格ではなく価値で勝負する戦略に興味がある方
・「行列をつくる」ブランディングに関心がある方
・店舗サイズや立地に頼らず売る方法を学びたい方
・商品力よりも姿勢や信頼で売れている事例を探している方
・現代にも通用する普遍的な商いの本質を学びたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、東京・吉祥寺にある和菓子店、「小ざさ」の社長です。
40年以上も早朝から行列がとぎれず、1日限定150本の「幻の羊羹」は吉祥寺名物の一つとなっています。たった1坪1店舗の店で年商は3億円超。従業員30人(うち3人が知的障がい者)。78歳で初の著書。
本書を読むと、人の心から集客が実現されることが学べます。
本書から学んだこと
吉祥寺の「小ざさ」は、わずか1坪の店舗で、ようかん(580円)ともなか(54円)の2商品だけを販売しています。それにもかかわらず、年商は3億円。40年以上にわたり行列が絶えず、朝8時半には30人以上が整理券を求めて並びます。
特にようかんは「幻のようかん」と呼ばれ、1日150本限定。早朝4〜5時、繁忙期には夜中1時から並ぶ人もおり、確実に手に入れるためにホテル泊を選ぶ顧客もいます。
もなかは1日1万個を販売。
ようかんづくりを心底愛する著者は、父からの教え「一番美味しいものをつくれ」を守り、五感とデータを駆使して品質を徹底追求しています。
評価
- おすすめ・・・★★★★★(ようかん、もなか、そして著者の人間性)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★☆(父や祖母の著者へのアドバイスがすごい)
ようかんも、もなかもつくり込みがすごいです。
しかし、それ以上にすごいのは著者とその周りの方々の人格です。
詳細は、名言に書きとめましたが、このような素晴らしいお考えをお持ちであれば、素晴らしいようかんやもなかができるでしょうし、お客様への思いやりも素晴らしそうに思います。
一度、たべてみたくなりました。
名言
- うまくやろうと思うと、それが雑念になってうまくいかなくなる P21
小豆は生き物ですし、寒天も砂糖も、元はといえば生き物。
そして、水という自然のものを使ってつくるのですから、羊羹ももなかも生き物です。 P28
父は、「事業でもなんでも、事を始めるときに大方の人は、「資金や設備がないからできない」と言う。潤沢に揃えてからする事業なら、誰でもできる。なければ頭を使えばいい」そう言っていました。 P106
屋号を新しくした理由を、父はこう話していました。「品質でお客様にきていただくようにしなければいけない。だから、昔の名前は使ってはいけない」P107
自分が貧乏しているときにこそ、人の気持ちがよくわかるものだよ」という祖母の言葉が身にしみました。 P111
店に入ろうかどうしようかと迷っているお客様に、やたらと声をかけてはいけない。
「爪先がちょっと店のほうに向いた瞬間に声をかけろ」P125
さいごに
心にしみる。
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