2025/07/02 (更新日:2025/07/02)
コピーキャット 模倣者こそがイノベーションを起こす
- 模倣がイノベーションを超える!
コピーキャット 模倣者こそがイノベーションを起こす
著者:オーデッド シェンカー (著), Oded Shenkar (原名), 井上 達彦 (翻訳), 遠藤 真美 (翻訳)
出版:2013年2月
長さ:253ページ
出版社:東洋経済新報社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、イノベーション(革新)よりも重要なイミテーション(模倣)について詳しく解説し、イノベとイミテの両方をかけあわせたイモテーションを提案する本です。
イノベーションとは、これまでにない新しい価値や仕組みを生み出すことです。社会や市場で使われ、影響を与えるような新商品、新サービス、新しいやり方など、実用化された変化のことです。
イノベーションの重要性はよく語られます。なぜなら、イノベーションを起こすと第一人者として市場を独占し多額の売上を立てられるからです。
しかし、イミテーター(模倣者)に模倣され、イノベーター(革新者)が市場から追い出されることもあります。
模倣は、二番煎じや競争に巻き込まれることでさげすまれることが多いです。ただ、模倣を知らないとイミテーター(模倣者)の餌食となってしまいます。
本書では、イノベーションとイミテーションを知るからこそ、革新を産み出し、模倣からも守れる方法について解説されてます。
【このような方におすすめ】
・イノベーション信仰に違和感を感じている方
・後発でも勝てるビジネス戦略を学びたい方
・模倣と独自性のバランスに悩んでいる方
・競合に模倣されて苦しんでいる方
・イミテーションに対する正しい理解を持ちたい方
・マーケティングや経営戦略を学ぶ学生・実務家の方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、オハイオ州立大学フィッシャー・カレッジ教授です。フォード・モーター社グローバル・ビジネス・マネジメント担理事を兼務されてます。
ケンブリッジ大学、バーミンガム大学、北京大学、対外経済貿易大学(北京),IDC(イスラエル)、国際大学(日本)など、世界の数多くの大学でも教鞭をとられてます。
主要な学術誌は、100本近く論文を寄稿され、著者の研究は、欧米・アジアの主要新聞・雑誌、テレビでも紹介され、本書は10カ国語に翻訳されてます。
本書を読むと、模倣の重要性と適切な模倣の対策ができます。
本書から学んだこと
日本がなぜ、衰退してしまったのかというと、栄えていたときは模倣の重要性に気づき、それを行っていたからです。しかし、模倣する先がなくなってイノベーションを起こさざるおえなくなりました。
模倣をしなくなってから日本は失われた20年、30年といわれるようになりました。その間、低価格で模倣しつづけている中国は躍進をつづけてます。
著者が提唱するイモベーターは、イノベーションを起こして新しいこともされますが、イミテーションで模倣もするということです。模倣ができるからこそ、模倣されるリスクを最大限に守ることができるのです。
現代は、模倣されるまでのペースは早まっています。それは、製品寿命の短命化を意味します。
なぜ、模倣が革新を上回るのかというと、模倣は革新の改良だからです。イノベーションを起こした第一人者は、模倣によって、衰退していきます。
本書では、日本や世界の模倣の歴史や、イノベーターが他社にわたり模倣者となったり、どのように模倣すべきか、模倣の能力開発のやり方など、詳しく解説されてます。
評価
- おすすめ・・・★★★★★(レベルの高い模倣の教科書)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★★(毎章で学びがすごい!)
イノベーションとイミテーションの関係性や模倣が革新を超えることなど、学びがすごいです。
何度も読んで実践したくなる本です。
マネされることが一流というけれど、マネされても革新を守れることこそ、一流です。マネされて、市場を取られては元も子もありません。
本書では、模倣の研究結果がさらなるビジネスの発展をもたらしてくれます。
選書1000選に入れさせていただきました。
さいごに
超勉強になるからおすすめ!
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