2025/06/02 (更新日:2025/06/02)
わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由
わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由 ロイヤルブルーティー 成功の秘密
著者:吉本 桂子
出版:2015年6月
長さ:225ページ
出版社:祥伝社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
1本30万円の世界が認める日本茶のマーケティングとは。
本書は、手摘み茶葉を水出ししたワインボトル1本で2800円~30万円もする日本茶を販売するロイヤルブルーティーの本です。
天皇皇后両陛下がご臨席された全国植樹祭レセプション、米国メリーランド州姉妹都市30周年記念レセプション、アウン・サン・ス・チー氏らいにちの晩餐会、その他にも高級ホテル、日本航空国際線ファーストクラス全便、外務省の国賓級贈答品などでロイヤルブルーティー(日本茶)が利用されてます。
これだけの成果をもたらしながら、会社を運営するのはたった9名です。
1本30万円にもなる日本茶のロイヤルブルーティーは、どのようなマーケティングとブランディングをして成功したのか。
【このような方におすすめ】
・価格競争から抜け出せない
・他社と差別化されたブランドを築きたい
・少人数でも高収益を実現したい
・高単価商品の売り方に悩んでいる
・業界の常識を疑い、非常識で突き抜けたい
・マーケティングとブランディングの本質を知りたい
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、ロイヤルブルーティージャパン株式会社代表取締役社長です。
非加熱除菌による独自の茶抽出法を確立し水出し茶のボトリングに成功されました。3年連続でベルギー・モンドセレクション金賞受賞や天皇皇后両陛下がご臨席された第61回全国植樹祭レセプションなど、数々のイベントでロイヤルブルーティーが貢献されました。
本書を読むと、世界一になるためのブランディング戦略が学べます。
本書から学んだこと
ロイヤルブルーティーは、ワインボトルに水出しされた日本茶です。
なんと、3~6日かけて水出しされて、その味は高級料亭のお吸い物のお出しのようだということです。それが1本30万円です。
お茶の世界で天皇杯を受賞されましたが、それはオリンピックの金メダルと同じでお茶で世界一を獲得したといえるのです。
そして、会社は、10年経っておらず、社員数は9名にも関わらず、ロイヤルブルーティーは「高級な日本茶」というブランディングに成功しました。
高級ブランドを確立するために国際的なブランディング企業にブランディングを1年間教わり、そのとき学んだことがストーリーテリング。1年間が終わる頃には高級茶の代名詞を獲得されました。
ブランド名を聞いただけで商品のイメージが湧くことがブランディングの成功といえます。ロイヤルブルーティーは、資金を書けずに独自のブランド戦略に成功したといえます。
それは、ファンが増えて自然にブランドが確立されていくことです。
本書では、独自のブランディング戦略が解説されており、なぜ世界一を取ることができたのかがわかります。
評価
- おすすめ・・・★★★★☆(日本茶で世界一になった事例が学べる)
読みやすさ・・★★★★★
学び・・・・・★★★★☆(どうやって、ブランドを確立したか詳細に説明されてる)
素晴らしいのはブランド構築論とブランドを損なわない論理です。
ブランド構築はよく聞きますが、ブランドを損なわないために試飲会をしないということです。セミナーに呼ばれたとき、ボトルを買うので試飲会をしたいとオファーがあってもほとんどお断りしているということです。
理由は、セミナーで大多数に飲んでもらうとなると、紙コップでになります。それでは味が落ちてしまいます。また、味やブランドは飲む場所を選びます。
あと、すごいと思ったことは、実は1本30万円のロイヤルブルーティーは赤字だということ。ロイヤルブルーティーというブランド確立のために最大の宣伝になっていることが実績からわかります。
とにかく、世界一になるブランド戦略が素晴らしいです。
名言
- 新商品は「業界の常識」を疑うことから P94
さいごに
本当に素晴らしくて、一本30万円を飲んでみたくなりました。
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