2025/05/17 (更新日:2025/05/17)
回転寿司でエビを食べる奴はバカ! お店がバラせない「儲け」の秘密
- タピオカミルクティーの原価が50円!?
回転寿司でエビを食べる奴はバカ! お店がバラせない「儲け」の秘密
著者:坂口 孝則
出版:2019年10月
長さ:142ページ
出版社:宝島社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、おもしろすぎる!日常でよく目にする商品に潜む原価と利益の仕組みを解き明かされた本です。
私たちが何気なく手に取る商品の価格には、巧妙に設計された利益の構造が隠れています。
例えば、回転寿司で人気のエビや、コンビニで手にするスナック菓子。これらの商品の価格がどのように設定され、どこで利益が生み出されているのか。そこには、単なる数字以上の戦略と心理が働いています。
本書では、その「原価」と「利益」の関係を、身近な例を通じてわかりやすく解説しています。
なぜ私たちはあの値段で買ってしまうのか?なぜあの商品はいつも棚に並んでいるのか?その裏には、私たちが気づかないうちに仕組まれたビジネスのカラクリが潜んでいるのです。
【このような方におすすめ】
・商品の価格設定や利益構造に興味があるマーケッター
・消費者心理や購買行動を深く理解したい方
・日常のなかに隠れたマーケティング戦略を見抜きたい方
・価格戦略や収益モデルに関心がある方
・顧客がなぜその商品を選ぶのか、その裏側を知りたい方
・心理と数字に基づくマーケティングを学びたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、原価からビジネスモデルやアイデアの発想ヒントが得られます。
本書から学んだこと
本書は、身近な商品の裏に潜む利益と減価の仕組みやビジネスモデルが成り立つ理由などを解き明かした本です。
例えば、タピオカミルクティーです。
- タピオカ:輸入品で約6円
ミルクティー:業務用で20~40円(500mlあたり)
ストロー:約5円
容器:10円前後
合計:1杯あたり約50円(原価率10%)
このように、わずかなコストで大きな利益を生む構造は、私たちの身の回りに溢れています。
さらに、1兆3500億円とされる東京オリンピックの収支、過去の長野冬季オリンピック(約51億円の黒字)、キャバクラやホストクラブの価格は仕入れ値10倍、250円で提供される立ち食いそばの利益構造など、私たちが見過ごしがちな数字の裏側に迫ります。
ファミレス、定食屋、居酒屋、イタリアンレストラン、ハンバーガー、中華、バイキングなどで、食事をするときにテーブルに並ぶ食品や飲み物の販売価格と原価がどれぐらいなのか。また、バイキングの攻略法は。
本書では、上記のような食品の利益と減価からビジネスモデルが解説され、身近な価格の裏に隠れた戦略を知ることで、新しいアイデアを得るヒントに気づける本となってます。
評価
- おすすめ・・・★★★★★(勉強になるし、おもしろい!)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★★☆(原価について詳しすぎて一読おすすめ)
儲けのカラクリを解き明かした良書
日常の買い物がこんなにも戦略と数字に支えられていることに驚くはずです。タピオカミルクティーや立ち食いそば、オリンピックにいたるまで、さまざまな商品の「利益構造」がわかりやすく解説されていて、まさに「へぇ!」の連続です。
特に、低い原価率によって成り立つビジネスモデルの解説ではその裏にある巧妙な戦略に驚かされます。
どの商品でも、数字とその理由が具体的に解説されているので説得力な本です。
商品の裏側を知ることで、消費者の心理を知るきっかけになるので、商品開発やマーケティングのアイデアとしても非常に参考になる本です。
さいごに
「知らないことばかりで驚いた!」
儲けの構造や原価についての本は、日常で生活していれば友人やSNSから耳にしたりしますが、本書で紹介されている商品は知らないことばかりでおどろきました。
原価に理由が解説されていることが素晴らしいです。
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