2025/05/15 (更新日:2025/05/15)

「ありがとう」と言われる商い

良書

  • 顧客が求める本質的な価値を提供する!

「ありがとう」と言われる商い
著者:小阪 裕司
出版:2010年6月
長さ:224ページ
出版社:商業界

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、顧客が求めている本質的な価値を提供して、人の心をわくわくさせて商品を売る方法が解説された本です。

ワクワク系マーケティングは、価格競争に巻き込まれることなく、お客様の心に響く価値を提供して、持続的な成果を生み出すことを目的としています。

本書の事例では、前年度比3200%アップの酒屋、10年分の家具を1年で売る家具屋、2年先まで受注が埋まる住宅会社など、素晴らしい実績が紹介されてます。

その実績を産み出しても疑問に思わないほど、ワクワク系マーケティングは素晴らしい手法です。

【このような方におすすめ】
・価格競争から抜け出し、本質的な価値を提供したい方
・商品やサービスでお客様を心からワクワクさせたい方
・顧客から「ありがとう」と感謝される商いを目指す方
・一時的な売上ではなく、長期的な信頼を築きたい方
・独自の強みでリピーターを増やしたい方
・競合と差別化し、持続的に成果を生み出したい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、オラクルひと・しくみ研究所代表です。九州大学や静岡大学、中部大学の客員教授や日本感性工学会理事でもあります。

ワクワク系マーケティング実践会の主宰で多数の著書があります。

本書を読むと、顧客に「ありがとう」といわれる商いを学ぶことができます。

本書から学んだこと

現代は、物質的な豊かさが当たり前になり、多くの情報が溢れる時代です。

こんな環境のなかで、顧客はただ商品を手に入れるだけでなく、心の満足や充足感を求めるようになっています。単なるモノの販売ではなく、その先にある「心が満たされる体験」こそが、本書で語られる「価値創造」の本質です。

顧客の心に火をつけ、「このお店で買ってよかった」と感じてもらうこと。

それは、商品を提供するということから一歩進んだ、ワクワク系の商いです。このような企業は、物理的な商品以上に、心を豊かにする価値を届けることに重きを置いています。

  • 「実は今日、あなたは枕を買いに来たんじゃないですよ」
    「あなたは今日、ぐっすり眠れて、いい目覚めをし、気持ちのいい一日を送る、そういう日々を買いに来たんですよ」
    モノを売る店と心の充足を売る店の違い P30-31

上記の言葉のとおり、その商品がもたらす「充実した日々や心の安らぎ」を届けることがワクワク系の本質です。

商品そのものではなく、それがもたらす「体験や感動」を売る。これが、ワクワク系の商売が長く愛され、顧客に感謝される理由です。

顧客が本当に求めているのは、モノの先にある「心の満足」です。これを理解し、実践することが、長期的に経営を成功させることになります。

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(ワクワク系も手法も素晴らしい!)
    読みやすさ・・★★★★★
    学び・・・・・★★★★☆(宣伝本のレベルをはるかに超えた学びがある)

ワクワク系マーケティングと聞いて、(本当にすみません)ネーミングセンスを疑い、冗談まじりなのかと思いました。

しかし、本書を読んで「価値創造」の本質を学びました。

本書は、その手法とワクワク系マーケティング実践会の宣伝が書かれてます。しかし、宣伝感をまったく感じないほど、教えが素晴らしいです。

これこそ、本物の宣伝本です。素晴らしいマーケティング手法とノウハウを教授し、実践会を紹介しても宣伝とは感じさせないほど。

私は、ワクワク系マーケティング実践会にまったく関わりがありません。しかし、マーケッターには本書のノウハウに一度は触れることをおすすめします。

さいごに

これこそ、宣伝本の鏡。

本物の学びを与えて、宣伝する。本当の興味をひかせることができる本物のマーケッターです。

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