2025/04/21 (更新日:2025/04/21)

マーケティング計画 立案手法入門

良書

  • 【上級者向け】マーケティング計画のつくり方

マーケティング計画 立案手法入門
著者:D.R.レーマン, R.S.ウイナー
出版:1991年5月
長さ:187ページ
出版社:文眞堂

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

結論からいいます。良書ですが上級者向けです。

本書は、コロンビア・ビジネス・スクールの「マーケティング計画と戦略」コースの教科書として書かれた高度なマーケティング計画をつくるための教科書です。

原書「Analysis for Marketing Planning」は、Donald R. Lehmann(ドナルド・レーマン)とRussell S. Winer(ラッセル・ウィナー)によって書かれており、日本では1991年に翻訳されました。

コロンビア大学のマーケティング・マネジメント・コースでは、上級管理職になることを目的に勉強します。

しかし、大学卒業後に用意されているポジションは、マネジメントではなく、アシスタントでした。その職位に合う技術は、実践レベルのマーケティング戦略理論、計画立案、データ収集、分析、評価などでした。

そこで、マーケティング1年目の方でも高いレベルで即戦力となり、現場で活躍できる知識が必要だと考えられ、本書が書かれました。

【このような方におすすめ】
・論理と実務の両面から、現場で通用する戦略を学びたい方
・MBAレベルのマーケティングを日本語で体系的に学びたい方
・リサーチから戦略立案まで、自ら構築できる力をつけたい方
・実務経験をもとに、理論と計画のフレームを整理したい方
・“教養”ではなく、“武器”としてマーケティングを使いたい方
・大手のマーケティング計画を担当している方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、高度な計画をつくることができ、マーケティングの成功確率を上げます。

本書の内容

マーケティング計画は、2つに分けられます。「市場を分析する状況分析」と「企業行動を方向づける目的や戦略のプログラム」です。

もし、分析がおろそかになれば、意思決定の成功確率を下げます。そのような貧弱な意思決定しかできなってしまうのであれば、分析すらも意味がなくなってしまいます。

マーケティングの成功確率を上げるために計画を立てるための準備活動(marketing homework)を必要とします。

  • ・マーケティング計画の立案(目的・プロセス・つくり方)
    ・競争関係で満たすべき基準(市場競争レベルを見定める方法)
    ・市場の魅力を調べる方法(ライフサイクルや経済要因から)
    ・競争を目的とした戦略(競争の目的や収集すべき情報)
    ・競争企業の分析(戦略や能力などから将来を予測)
    ・顧客の分析(顧客志向とは)
    ・市場の潜在力を予測(将来の市場規模を予測し、シェアを測る)

また、本書では目的から始まる8つのステップのマーケティング計画の諸段階があり、どのように計画を進めれば完了できるのか、マーケティングリサーチ、戦略、財務管理、生産管理、経営政策などが解説されてます。

評価

  • おすすめ・・・★★★★☆(良書だけど上級者向け)
    読みやすさ・・★★☆☆☆(文章が理解できても内容が多すぎて記憶が難しい)
    学び・・・・・★★★★★

さすがコロンビア大学の教科書です。

レベルが高すぎます。経営者でも財務諸表が読めるような頭の良い人でないと、本書の通りの計画を作ることはできないでしょう。

小規模の方には、ここまで計画に時間をかけている余裕はないと思うと思います。

でも、つくれたら大手に務める高学歴の方がなぜ優秀なのかがわかります。

さいごに

本書を読んで、なぜMBAが優遇されるのかの理由が少しわかりました。

学んでいるレベルが高いです。

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