2025/04/19 (更新日:2025/04/18)
ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由
- すべての強みを最大限に活かした食堂
ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由
著者:小林 せかい
出版:2016年12月
長さ:225ページ
出版社:太田出版
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
あなたは、自分の「強み」を活かせていますか?
そして、「弱み」だと思っていたものまで、活かせていますか?
お店は一人だけ、客席が少ない、食品原価がかかる・・・
一見すると武器にならないものすらも、この食堂では「必要とされる力」に変わってます。
「未来食堂」は、たった12席、たった一人の運営でも満席になる食堂です。
日替わり1メニュー、着席5秒で一品目が出る、1分以内に料理が出る。
常識を超える仕組みの裏には、すべての人の「強み」を信じて、社会と調和する方法を模索してきた著者の哲学がありました。
本書は、ビジネス書でも、飲食店のノウハウ本でもありますが、自分を見失いそうなすべての方向けです。
【このような方におすすめ】
・自分の「強み」がわからず、モヤモヤしている方
・弱みやコンプレックスをどう活かせばいいか悩んでいる方
・誰かの役に立ちたいけど、方法が見つからない方
・「普通」や「常識」に息苦しさを感じている方
・ビジネスにあたたかさを取り戻したいと思っている方
・誰かの居場所をつくる側になりたいと願う方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、日本のIBMとクックパッドで6年間のエンジニア経験から、2015年9月に東京都で「未来食堂」を開業。独特な経営手法からテレビ、新聞、ネット、ラジオから取材。
日経WOMANのウーマン・オブ・ザ・イヤー 2017受賞。
本書を読むと、強みに秘められる弱みも強みに変える思考法がみにつきます。
本書の内容
本書は、弱みさえも力に変えて、独自の居場所をつくりあげた本です。
その独特な経営手法は、各メディアに取り上げられており、来店された方々をファンにされてます。
【お店の経営】
・メニューは1日1種の日替わり定食のみ
・定食は900円(初来店後は永久に100円引き)
・着席から5秒以内に一品目、料理は1分以内に提供
・客席は12席のみ
・従業員は著者ひとりで運営
・ランチタイムは4〜5回転
・1食あたりに15品目以上の食材を使用 など
また、顧客を楽しませて、喜ばせる制度もあります。
- 【独特な制度】
・お店で50分のお手伝いで1食無料の「まかない」
・「まかない」は一度でも来店した人なら誰でもできる
・システムのオープンソースを参考に売上と利益を公開
・お酒の半分をお店にあげると店内で飲める「さしいれ」 など
評価
- おすすめ・・・★★★☆☆(強みが見つからない、クリエイトをしたい方に)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★☆☆
本書は、店主にとっても、顧客にとって、「人生の居場所のづくり」が描かれてます。
一人の世界観をつくり、店舗内を最大効率化を目指したい方向けです。
さいごに
一人で店舗を回す経営者に絞っていくパターンは多いです。
しかし、著者はそこからさらに世界観を創造しているところが素晴らしいです。
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