2025/04/17 (更新日:2025/04/16)
マーケティング脳vsマネジメント脳
マーケティング脳vsマネジメント脳 なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?
著者:アル ライズ , ローラ ライズ, 黒輪 篤嗣(翻訳)
出版:2009年7月
長さ:328ページ
出版社:翔泳社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、論理的な左脳のマネジメント層と直感的な右脳のマーケッターの意見が対立する25個の理由を紹介した本です。
対立する25の理由を解説されながら、マーケティングの本質に迫っているところが本書の素晴らしいところです。
なぜ、ビジネスの現場でクリエイティブな提案をマーケターが出しても、マネジメント層に却下されてしまうのか。
それは、直感と創造のマーケターと論理と実績を重んじる経営者やマネジメント層の異なる脳を持つ思考のズレであると解説します。
ポジショニング戦略で有名なアル・ライズ氏は、どちらが悪いわけではなく、「そもそも使っている脳が違うこと」が問題の原因であることを提唱してます。
本書では、「理解し合う」「協力する」「同じ目標を立てる」といったことは書かれてません。
マーケッターは、正しいと思う提案を論理的にしか理解できないマネジメント層に屈せず戦うことを推奨するものです。
【このような方におすすめ】
・経営陣にマーケティングの価値が伝わらず、悔しい思いをしたことがある方
・「いいアイデアなのに、なぜ通らないのか」と感じたことがある方
・数字や実績ばかりを求める上司との距離感に悩んでいる方
・社内の意思決定プロセスに、いつも違和感を抱いている方
・経営と現場のズレを埋めるヒントを探しているビジネスパーソン
・外部のマーケティング提案がなぜ依頼主に通らないのかを理解したい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、コンサルティング会社のRies&Riesを経営されてます。全米で成功するマーケッターです。アメリカトップクラスのフォーチュン500の企業をコンサルティングされてます。
「ポジショニング」の提唱者でマーケティング、ブランディング、プロダクト・マネジメント戦略の第一人者です。
- 「フォーカス! 利益を出しつづける会社にする究極の方法」選書100冊
「ポジショニング: 情報過多社会を制する新しい発想」選書100冊候補
「シンプルパワーの経営: 複雑さが経営をダメにする」良書
「ポジショニング戦略[新版]」有益
「勝ち馬に乗る! やりたいことより稼げること」その他、著書多数。
本書を読むと、マーケティングの本質を知り、「正しい」と思ったことを押し通す勇気が得られる本です。
本書の内容
右脳は、直感・創造・全体のイメージをつかむ力で常識や枠にとらわれない発想ができます。
左脳は、論理・分析・言語で証明する力に長けており、過去の実績や再現性を重んじて、数字やデータに基づく分析を得意とします。
右脳と左脳は、対立する思考を持っており、それはビジネスの現場でもみることができます。
右脳のマーケッターが提案する直感的なアイデアは、左脳の経営者や取締役による合理性を求めた過程や過去の成功事例のない結果を受け入れられない。
マーケチングの世界では、常識的であり、論理的な戦略ほどうまくいかないことはマーケッターなら知っていることです。
- マーケティングの人間は経験を積むにつれ、常識はあまり信用でき兄ものであることに気づく。
「マーケティングは一日で学べる。しかし完全にものにするには、一生かかる」 P316
本書では、いかにマーケッターの提案に正当性があり、経営者の提案と却下がおろかであることが書かれており、マーケッターは経営者の意見に屈せず、専門家として正しい意見を屈せず提案すべきだと書かれてます。
評価
- おすすめ・・・★★★★☆(うまくいく考え方とマーケの本質が学べる)
読みやすさ・・★★★★☆
学び・・・・・★★★☆☆
本書は、右脳の経営者といういかに論理的思考がマーケティングの世界でうまくいかないかが書かれてます。
また、うまくいく方法とうまくいかない方法が紹介されながら、解説ではマーケティングの本質に迫ってます。
さいごに
シンプルにマーケティングのうまくいく例とうまくいかない例が学べる本だと思っていただけるとわかりやすいと思います。
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