2025/04/15 (更新日:2025/04/14)

夢と金

良書

  • 「機能」ではなく、「意味」を売れ!

夢と金
著者:西野 亮廣
出版:2023年4月
長さ:320ページ
出版社:幻冬舎

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、現代日本のマーケティングが抱える富裕層の顧客を獲得できないという本質的な課題を解き明かした本です。

なぜ多くの企業が富裕層を獲得できないのか。その理由は、いまだに「商品の機能」だけを売っているからです。

機能には限界があります。値段を上げられない、感情を動かせない、関係性を築けない。

では、これからの時代に必要な視点とは何か。

本書では、本質に踏み込みながら「お金」と「夢」のリアルな関係性を描き出し、マーケティングに新たな道を開きます。

【このような方におすすめ】
・商品の機能では差別化できず、価格競争に悩んでいる方
・富裕層に選ばれるブランド戦略をつくりたい方
・「売れる」ではなく、「選ばれる」ビジネスを目指している方
・意味に共感するファンを育て、長期的な関係性を築きたい方
・人口減少時代に対応した「少数に深く売る」仕組みをつくりたい方
・高単価商品を無理なく売るためのマーケティング視点を学びたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、お笑い芸人から絵本作家になり、YouTube からオンラインサロンの経営など、多様性のある仕事をしてます。本書でも紹介されるえんとつ町のプペルは、絵本でベストセラーとなり、映画化もされました。

著者のオンラインサロンは、980円という価格で4万人を超える会員を集め、コロナのときは町単位の会員数から日本最大級のオンラインサロンであると有名になりました。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告」「夢と金」など、著書多数。

本書を読むと、商品を高く売る方法やファンのつくり方がわかります。

本書の内容

日本には「ラグジュアリー」はあっても、「プレミアム」は存在しません。その違いは、何を売っているかにあります。

ラグジュアリーは、高価な素材や希少性というモノの価値をベースにしています。一方で、プレミアムとは意味を売ることです。機能や性能ではなく、その商品が持つストーリーや哲学、共感できる「理由」が価値をつくります。

しかし、日本の多くの企業は今も「機能」で勝負しているため、価格に上限が生まれ、競合との消耗戦を余儀なくされています。

機能は比較され、相場が決まり、値下げ圧力を受けてしまいます。けれど、「意味」には比較対象がありません。だからこそ、高価格でも競合が不在という戦略が成り立つのです。

これからの時代、人口が減少し、従来のように多くの人に売ることが難しくなっていきます。そんな未来で生き残るのは、意味に共感した少数のファンに支持されるブランドです。

プレミアム戦略とは、富裕層を狙う戦略であり、同時に「共感」を通じて熱量のある顧客を育てる戦略でもあります。

モノを売るのではなく、想いを届ける。そこに共鳴した人だけが、ファンになり、人生を共に歩むようにブランドを選び続けるのです。

  • 「売る」のではなく、「語る」。
    「値段」で勝負するのではなく、「意味」で選ばれる。

この視点こそが、これからのマーケティングに必要な“プレミアム”の思想です。

評価

  • おすすめ・・・★★★★☆(我々が進むべき現代マーケティングの方向性を提示されている)
    読みやすさ・・★★★★★
    学び・・・・・★★★★★

視点が素晴らしいです。

マーケティングに関係なさそうで、思いっきりマーケティングのお話なので、マーケッターにはおすすめします。

  • ・クラウドファンディング
    ・プレミアムとラグジュアリーの違い
    ・顧客のファン化
    ・ファンの創造
    ・AI×NFTのビジネスモデル など

名言

  • 世の中にヒューマンエラーはない。あるのはシステムエラーだけだ P15

    お金は「お金を上手に使ってくれる人」のところに集まる P21

さいごに

最初の方は、お金の話で著者が怒っている口調だったので、カイジの世界に入ったかのような気分になりましたw

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