2025/03/28 (更新日:2025/03/29)

コトラーのリテール4.0 デジタルトランスフォーメーション時代の10の法則

書評, 良書

  • 消えゆく小売店舗に、もう一度、街の光を!

コトラーのリテール4.0 デジタルトランスフォーメーション時代の10の法則
著者:フィリップ・コトラー
出版:2020年4月
長さ:320ページ
出版社:朝日新聞出版

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、デジタル革命の波に飲まれ、閉店の危機に直面した小売業界が、いかにして再生の道を歩んだか。その実例と変化を、10の法則に沿って紹介しています。

インターネットの進化により、人々は店舗に足を運ぶ機会を失い、かつてにぎわっていた商店街はシャッター街に変わり、店舗は次々とマンションや住宅に姿を変えていきました。

衰退の一途をたどる小売業界。このまま終わってしまう運命に思えたそのとき、意外にもAmazonがリアル店舗を出店し始めたのです。

小売市場に今、求められているのは、過去の常識にすがることではなく、デジタルの力で新たな価値を生み出すこと。

それがまさに、「リテールのデジタルトランスフォーメーション(DX)」です。

【基本知識】
リテールとは、個人や中小企業などの小規模な顧客を対象とした営業や小売を指します

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用して、ビジネスや組織の在り方を根本から変革することを意味します。

デジタルトランスフォーメーションでは、AIによる需要予測、自動化による省人化で業務プロセスの革新や、アプリでのスムーズな購買体験、パーソナライズされたサービス提供などの顧客体験の変革。製品を売るのではなく「サブスク」で使ってもらうなどの提供形態の変化をもたらすビジネスモデルの再構築があります。

本書では、そんな逆境のなかでも希望を見出し、再び活気を取り戻した小売業界の挑戦を、10の法則として紹介しています。

【このような方におすすめ】
・店舗の売上が落ち込こんで困っている方
・先行きが見えなくて不安な方
・商店街の衰退を肌で感じている方
・デジタルの波にどう向き合えばいいのか分からない方
・店舗でECやサイト運営をしたいと考えている方
・新しいことに挑戦したいけれど、何から始めればいいか分からない方
・店を続けたい、守りたいという強い想いのある方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者のフィリップ・コトラー氏は、ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院で特別教授であり、「近代マーケティングの父」「マーケティングの神様」とも呼ばれる方です。マーケティング業界に携わる方でコトラー氏を知らない方はいないほどです。

ジュゼッペ・スティリアーノ氏は、イタリアで複数の大学とビジネス・スクールで「リテール・マーケティング・イノベーション」を講義されており、世界最大のマーケティング広告代理店グループWPPの要職も務めます。

本書を読むと、衰退による将来の不安を抱えた小売業界で取るべき戦略を見出して、新たな一歩を踏み出すことができます。

本書の内容

小売業界は、インターネットの繁栄で厳しい状況に立たされてます。

店舗は、敷地面積があるので品揃えにも限界があり、商品数ではネット検索が圧倒的に多いです。仲介業者を挟まないことで消費者が安い価格で仕入れるようになりました。そして、小売店舗がショールーミング化して実店舗で商品を確認してから、ECサイトなどで購入されるのです。

コトラー氏が小売業界に提唱するのは、パラダイムチェンジです。

パラダイムチェンジとは、従来の考え方が根本的に変化して、新しい考え方に転換することを意味します。

ただ、すべてを変えるわけではなく、企業がこれまで蓄えてきた店舗事業の能力を活かしつつ、オンライン戦略を融合していくのです。今まで蓄積された店舗経験や能力が小売の強みとなるのです。

本書では、コトラーマーケティングと同じようにリテールの歴史がみてとれるようになってます。

  • リテール1.0:セルフサービス式店舗
    リテール2.0:ショッピングセンター(すべて一つ屋根の下に)
    リテール3.0:電子取引(eコマースサイト)
    リテール4.0:デジタル技術の加速(10の法則で紹介)

また、第2章で「リテール4.0」における10の法則が紹介されており、小規模の店舗が具体的にどのような戦略を取るべきか書かれており、第3章で大手のCEO、マネージャー、ディレクターなどの「経営者の視点」から今後、どうするべきか書かれてます。

たとえば、今後5年間で小売業界は何を挑戦すべきなのか?が解説されてます。

学んだこと

  • ・デジタル技術は必ずしも導入するべきではない。効果がある場合のみに限る。
    ・ショールーミングされるならウェブルーミングする。ウェブで見つけて店舗で買う。
    ・デジタルがすべてでも人間中心デザイン(HCD)の法則を反映すること。

評価

  • おすすめ・・・★★★★★(小規模の店舗におすすめ)
    読みやすさ・・★★★★☆
    学び・・・・・★★★★☆(さすがコトラー教授。学びばかりです)

小規模の店舗がデジタル改革で何をやるべきで何をやってはならないかはっきり回答してくれてますので内容は素晴らしいです

本書がマジでもったいないと思うのは、タイトルです。小規模の店舗の経営者では、「リテール」はわかりません。

もし、本書が「小規模の店舗のデジタル改革」や「小規模店舗のためのデジタル改革入門」であるとわかれば、もっと広まったのではないかと思うほど素晴らしい本でした。

「コトラーリテール」は、かっこいいですが、マーケッターが新しいマーケティング技術が生まれたのかと思って手に取るぐらいになってしまうのではないかと思いました。

さいごに

小規模の店舗を経営していれば、2030年までバイブルになると思います。

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