2025/01/22 (更新日:2025/01/22)

俺のイタリアン、俺のフレンチ ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方

書評, 良書

  • 「競争優位性」で37店舗まで拡大した大繁盛レストラン

俺のイタリアン、俺のフレンチ ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
著者:坂本 孝
出版:2013年4月
長さ:240ページ
出版社:商業界

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、ブックオフ創業者であり、飲食業界の「俺のイタリアン」と「俺のフレンチ」を大繁盛させ、ぶっちぎりで勝つ競争優位性について書かれた本です。

「俺のイタリアン」と「俺のフレンチ」とは、立ち飲み居酒屋とミシュランガイドの星付きレストランを組み合わせてできた飲食チェーン店です。

一流の料理人が高級食材を使って、お客が驚く安さで提供することがコンセプトとなってます。原価率は、60%!

本書に料理の写真が紹介されてますが、どれも一流の料理人がつくるほどに美しいにも関わらず、一般のイタリアンメニューに比べて半額ぐらいに収めているため、開店前から大行列ができてます。

「俺の」シリーズは37店舗まで拡大し、うち3店舗は海外で出店されてます。俺のイタリアン、俺のフレンチ、俺のスパニッシュ、俺の焼肉、俺の焼き鳥、俺の割烹、俺の天ぷらバルなど、拡大中です。

なぜ、これだけ拡大と成功をもたらすことができたのかというと、「競争優位性」ができているからです。

【このような方におすすめ】
・ライバルの競争に勝てない方
・強みが見つからず困っている方
・大繁盛させたい方
・飲食店の開業予定の方
・店舗やレストランを経営されている方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、1990年にブックオフを創業。16年で1000店舗まで拡大。俺の株式会社代表取締役社長です。

本書を読むと、著者の経験から競争優位性がいかにビジネスで有利な場を産み出すかわかります。

本書の内容

著者は、ビジネスで勝つために「競争優位性」があることがとても重要であると述べてます。

「じゃぶじゃぶ!」が合言葉となっており、この意味は原価率を「じゃぶじゃぶ」かけておいしい料理を提供するということです。

  • 【特徴】
    「おいしい!」:一流の料理人が原価60%でつくる料理
    「安い!」:一般のイタリアンの1/2の価格
    「見つかる!」:銀座に集中出店

普通では、できないことをやることで「競争優位性」が産まれて、それが差別化となり、新規の参入障壁を上げて経営が安定します。

なぜ、「俺のイタリアン」では居酒屋とミシュランを混ぜたのかというと、不景気でも毎晩繁盛していたのが立ち飲み居酒屋とミシュランのレストランだったからです。

繁盛している2つを組み合わせて、安くて、おいしい「俺のシリーズ」が産まれたのです。

競争優位性とは、企業や個人が市場や競争環境のなかで他者よりも優れた成果を出すために持つ独自の強みや特長を指します。この概念は、競争が激しい環境で差別化を図り、持続的な成功を収めるための重要な要素として広く認識されています。

評価

本書は、他店と圧倒的に違いをつくる良書です。

  • 【本書の見どころ】
    ・俺のシリーズの競争優位性
    ・著者の12戦2勝10敗の自伝
    ・ブックオフがNo.1になった理由

正直なところ、俺のシリーズだけ触れていてもよいぐらいのすごいコンテンツでしたが、著者自伝やブックオフ、稲森和夫氏の話を挟みましたが、それも「競争優位性」の話につながってました。

素晴らしい点は、顧客においしい料理を安く提供されて、従業員にもしっかり還元されていることです。

他社から見たら、社長の道楽だと思われるほど、原価率を上げる姿勢が素晴らしいです。

これこそ、競争優位性で圧勝した姿です。

名言

  • 私の周りには「これじゃ利益は出ない」と言う人がたくさんいたけれど、私はそれでいいと思ったのです。 p146

さいごに

さらに店舗が拡大されて、成功されていることが素晴らしいです。

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