2025/01/01 (更新日:2025/01/01)

森岡毅 必勝の法則 逆境を突破する異能集団「刀」の実像

書評, 有益

  • 株式会社刀とスタッフブランディングで次のステップに!

森岡毅 必勝の法則 逆境を突破する異能集団「刀」の実像
著者:中山 玲子
出版:2024年12月
長さ:312ページ
出版社:日経BP

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、日経ビジネス記者の中山玲子氏が10年以上をかけて、森岡毅氏と株式会社刀を取材してきたことが書かれてます。
 
一言でいうと、第三者による森岡毅氏と株式会社刀の記録です。ただ、それは普通に読むと、です。
 
私は、本書の出版意図は株式会社刀とスタッフブランディングではないかと予想してます。
 
森岡毅氏は、USJの来場者を増やすために本を出版しました。では、本書はどのような意図で出版されたのか。私の予想ではずれてるかもしれませんが、解説します。

【このような方におすすめ】
・株式会社刀に依頼を検討されてる方
・株式会社刀に入社希望の方
・森岡毅氏に興味のある方
・森岡毅氏の活躍の全体像をみたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

本書を読むと、森岡毅氏だけでなく、株式会社刀のスタッフが優秀であるという認識を持ちます。

本書の内容

本書は、USJを始め、丸亀製麺など数々の企業の売上をV字回復された森岡毅氏の紹介から始まり、株式会社刀のスタッフが紹介されてます。

森岡毅氏と記者の関係性、刀の実績と組織図、数学マーケティングの確率論の特許取得、シャングリラの紹介など、過去の実績とこれからの挑戦が書かれてます。

本書は、森岡毅氏が買いた本ではありません。そのため、過去に森岡毅氏の本を読んだことがある方からすると、まったく違う印象を受けることでしょう。

本書の特徴は、森岡毅氏の自著にない会社全体や社員も特集されていることです。

USJを成功に導いた執念、独自の数学マーケティング、日本の会社に貢献する大義で集まるマーケティング精鋭集団はなにを考えるのかが書かれてます。

評価

ここからは、感想と予想になります。

本書の意図は、株式会社刀とスタッフのブランディングではないかと考えてます。

というのは、森岡毅氏はUSJのときも本をベストセラーにして来場者を増やす戦略をとりました。そして、本書は森岡毅氏のすごさが書かれつつ、株式会社刀の思いのすばらしさとスタッフさんの優秀さまで触れられてます。

では、なぜスタッフさんにも触れられた今までと違う本が出たのか?

たとえば、株式会社刀に依頼したとします。森岡毅氏が担当でないと思っていても、スタッフが対応だった場合、「森岡毅さんのもとでされているので、素晴らしいんでしょうね。」とは言ったものの残念感はあります。

それほど、森岡毅氏のブランディングが強すぎるのです。

しかし、本書を読んだら社員の誰が担当になっても嬉しいですし、間違ってマーケティング責任者が担当になったときには、お題館様と会うように腰の低い姿勢でいます。笑(実際に私は本書を読んでそう思いました)

本書を通して森岡毅氏が次に何を狙っているのか。

USJでも本を使って宣伝していた経緯を考えて、森岡毅氏の意図を読み取りながら、読まれることをおすすめします。

さいごに

素晴らしい記者さんだと思います。

読んでいて、臨場感があり情景が浮かびました。森岡毅氏だけでなく、会社、社員、記者までブランディングされる一冊です。

本書で森岡毅氏一人ではなく、スタッフの誰もがリーダーとして活躍できる環境を作るための本です。

その戦略が学びにあたります。

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