2024/12/17 (更新日:2024/12/17)

事業構想を「書く」

書評, 良書

  • 新事業展開の専門書(良書)

事業構想を「書く」 ビジネスモデルを可視化し新規事業開発を加速させるフレームワーク
著者:堀 雅彦
出版:2024年10月
長さ:288ページ
出版社:翔泳社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、「バリューデザイン・シンタックス」というフレームワークで新事業の成功を加速させる本です。

具体的には、「コンセプト」「戦略」「利益」3つの構成からなる20の要素で全体像を文章で可視化させ、新事業の3つの問題を解決します。

なぜ、本業が成功しても新事業は失敗するのか?

単純に新事業は、立ち上げで本業よりやることリストが多く忙しくなりやすいからです。本業だけで忙しい中で新事業のやることリスト完了まで求められます。

細分化すると、新規集客、顧客管理、問題解決、戦略立案、価値提供など、さまざまな要件に視点を切り替え、メンバーと結束し、効果検証を繰り返さなくてはなりません。

ただ、10年以上で100を超える新規プロジェクトの立ち上げに関わった著者は、新事業が失敗するのは3つの問題からなることをつきとめました。

本書では、成功するビジネスモデルになる3つの構成からなる20の要素で新事業に失敗する3つの問題を解決します。

【このような方におすすめ】
・新事業を起こしたい方
・これから起業をする方
・商品開発に関わる方
・新規集客をされたい方
・ビジネスを学びたい学生

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、株式会社NEWhの執行役員でビジネスデザイナーでコンセプト開発、ビジネスモデルデザイン、事業開発コンサルティングを行われてます。

本書を読むと、「これなら新事業はうまくいく!」という確信を得ることができるでしょう。

本書の内容

新事業展開は、3つの難しさに直面します。

  • ・視野・視座・視点切り替えの難しさ
    ・メンバー内での認識のずれがあちこちで起こる難しさ
    ・不規則に進む仮設検証活動の難しさ

たとえば、このような例があります。新事業で別業種であるのに本業と同じ視点を持っていたり、切り替えができなかったり、本業は何年も連れ添った人たちで見ている景色が共有できていても新事業では抜擢された人や新しいメンバーで構成してコンセプトや理念が浸透していなかったり、ときには新事業に関わりすぎて本業メンバーが嫉妬したりやめたり逆もしかり、顧客やメンバーのフィードバックから改善していくのに気づくと放置してうまくいかないまま運用していたり。

新事業には、さまざまな問題を引き起こす難しさがあります。そのなかでも、著者の経験から新事業で問題を引き起こすのは紹介された3つであるということです。

本書では、この3つの難しさを解決して、事業が持続的に成立する全体構成のつくりあげ方が解説されてます。

  • ・新規事業がうまくいかない理由とは
    ・バリューデザイン・シンタックスとは
    ・コンセプトの書き方
    ・戦略の書き方
    ・利益モデルの書き方
    ・バリューデザイン・シンタックスの実践

そして、本書では、思考を言語化するときの「書く」にフォーカスを当てた本です。

評価

すごすぎる。新事業展開の良書。

ただ、難易度が少々高いです。文章は、わかりやすいです。2~4回ほど読まないと全体の把握が難しいほどの情報量があります。

それほど、学びが多い本です。

さいごに

本書は、3万円、5万円だといわれても納得のクオリティです。教材なら20万、30万円で売られてもおかしくありません。

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