2024/12/08 (更新日:2024/12/08)
マーケティング学説史概論 コンバース・先駆者達の回想
- 1870年~1939年のマーケティング歴史がわかる!
マーケティング学説史概論 コンバース・先駆者達の回想
著者:P.D.コンバース(Paul D.Converse), 梶原 勝美 (翻訳)
出版:1985年10月
長さ:160ページ
出版社:白桃書房
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、100年を超えて進化してきたマーケティングを初期から支えた先駆者と研究者たちのマーケティング理論や著書、論文やパンフレット、時代背景まで紹介されたマーケティングの歴史書です。
「The beginning of marketing thought in the United States with reminiscences of some of the pioneer marketing scholar. 1959」の全訳です。
現代のマーケティング歴史書では、フィリップ・コトラー、デイヴィッド・アーカー、マイケル・ポーターの名前があがりますが、本書では、1870年から1939年までの研究者、先駆者が紹介されており、ほぼ存じない方々です。
著者は、マーケティングが初期の頃から研究されていた方々による永遠の貢献が正しく評価されるために執筆されました。
【このような方におすすめ】
・マーケティングの歴史を知りたい方
・マーケティング研究者
・マーケティングを志す学生
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者のポール・D・コンバース氏(Paul D.Converse)は、アメリカのマーケティング研究者です。イリノイ大学で商業学の教授をされてます。マーケティングの研究を長くされて、全米で彼のマーケティング論は権威を持ち本書が出版されました。
本書を読むと、ネットではなかなか見当たらないような昔のマーケティングのお話が学べます。マーケティングが認識されていない時代からマーケティングといわれるようになって、本や講義が行われるなど、初期の頃がわかります。
本書の内容
1900年以前にもマーケティングの重要な発展を促した研究者たちは存在します。1900年頃からマーケティングという現象が認識され始めました。その後、マーケティングの書物が出版され、論じられるようになりました。
彼らのおかげで1870年から1900年に農業、工業、製造、鉱業、は著しい技術発展を果たしました。当時、大量生産が問題となったため、大量流通の課題をかかえていましたが、「競争」の力によって、解決の道を模索しました。
1902年にマーケティングの講座が始まり、研究者にごとに多少ことなるマーケティングが提唱されましたが、そのなかでもマーケティング業界に多大な貢献をされた研究者がいます。
本書では、そのようなマーケティングが現象であった時代から礎を築き、多大な貢献をした研究者と著書、提唱した理論、そして時代背景が詳しく解説されてます。
- ・1900年以前のマーケティング研究
・1900年から1939年のマーケティングの展開
・1900年~1923年までのマーケティングの研究の先駆者たち
・1025年~1939年までの貢献と注目すべき研究
その中でも「1900年から1939年のマーケティングの展開」は、1929年の大恐慌、アンドリュー・カーネギーの鉄鋼やロックフェラーのビジネス成功など、時代背景によって、マーケティングがどのように変化してきたかは現代のマーケティングに通じるところがあります。
1915年以降は大学の研究所で研究誌を発行しており、業界紙の情報を集めた報告書の発行などが始まりました。
1920から1925年に数十冊の書物でマーケティング論が展開されました。
評価
本書は、どういう経緯でマーケティングが認識され、現代につながっていったかがかかれてますのでマーケティング研究者やマニア向けです。
ブロガーのブログネタには、とても最適です。
歴史書は、実践者には向きませんが、私のようなブロガーや研究者には喉から手が出るほどほしい本です。1900年代のことは、ネットでも情報が仕入れづらく、本でも部分的にしか情報を得ることができません。
本書では、研究者、著書、時代背景の3つが解説されており、その次代を学ぶために十分な情報が揃ってます。
さいごに
著者のポール氏には、本書を出版していただいたことを心よりお礼をいいたいほど、年代と活躍した研究者、出版した本は有益です。
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