2024/12/03 (更新日:2024/12/03)

私が社長です。

書評, 良書

  • 大成功の裏にある地道な努力とは

私が社長です。
著者:元谷 芙美子
出版:2001年1月
長さ:216ページ
出版社:IN通信社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、アパ社長がホテルを広げるために、広告塔となって批判を受けてもひるまないメンタル、苦情を1件ずつ対応して意見を聞いたり、社長自ら顧客に満足度の調査をされるなど、大きな会社の社長がやっているとは思えない地道な仕事をされている素晴らしい姿勢が今のアパホテルの大成功を作り出しているのだとわかる本です。

2001年出版当時、アパホテルは25棟、総客室は5000室で会員数は30万人を超えており、1万室を目指されてました。

現在は、全国最大で857ホテルで124,884室(2024年9月現在)も展開され、どの地域でも値段がほとんど変わらず、安心して予約できるユーザー目線を追求されたホテルです。アパカード会員は、2,000万人を突破されてます。

まさに、本書で書かれている著者の考え方が正解であったことを証明してます。

【このような方におすすめ】
・SNSで批判を受けて傷つきやすい方
・顧客の満足度調査を勉強したい方
・会社が思うように大きくならない方
・自分自身が会社の顔となる方
・個性が強い方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、アパホテル取締役社長です。アパ社長の息子さんが書かれた「アパ社長カレーの野望」でアパ社長に興味を持ち本書を購入しました。

本書を読むと、広告塔の谷本社長がアパホテルを大成功に導いたポジティブな機転と集客アイデアが学べます。

本書の内容

本書は、広告塔となったアパ社長が公共広告の反響から、本で思いを伝えるために書かれた本です。アパ社長とアパホテルの魅力が書かれてます。

著者は、「私が社長です」という言葉とアパ社長の写真で広告に掲載されました。その反響は、「誰このおばさん」「公共の広告に貼るものじゃない。」「史上最悪の広告」などと言われてきた一方で絶賛の声もありました。

ここですごいところは、批判的な言葉にひるむのではなく、絶賛の声もしっかり反響として聞かれたことです。

また、ホテルに届く多数の苦情をピンチと捉えず、「顧客の意見」として取り入れて、苦情を一人ずつ丁寧に対応して、ホテルの無料券をプレゼントされたのです。ここまでされたら、アパホテルのファンになってしまいます。その努力が実り、知名度が一気に上がったのです。

アパホテルを知られるために社長自らマーケティングに力を入れられてました。

  • ・著者の顔写真の広告を持ってきた方は割引
    ・スタッフの制服でお客様から本音を引き出す
    ・作り込まれたホテルで満足度を高める(商品戦略)
    ・何より喜ばれるスタッフのおもてなしの笑顔
    ・テレビなどの取材に率先的に活躍

前半は、ホテルのマーケティングで後半は「著者の作り方(自伝)」として、どのようにしてアパ社長ができあがったのか書かれてます。

著者のポジティブな機転と集客アイデアは素晴らしいものです。

評価

アパ社長の地道さ、メンタルの強さ、機転は、現代のSNSマーケティングに役立つ方法が書かれてます。

素晴らしい本です。

さいごに

SNSのない時代に個人を売って大成功された先駆者です。

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