2024/12/01 (更新日:2024/12/01)
ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか?
ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか? 日本酒の歴史を変えたマーケティング戦略
著者:ダイヤモンド・ビジネス企画
出版:2014年10月
長さ:272ページ
出版社:ダイヤモンド社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、定番ロングセラーの「ワンカップ大関」が飲料業界に与えたイノベーションが書かれた本です。
「ワンカップ」は、容器にイノベーションを起こしました。容器はコップとなり、蓋を開ければ、いつでもどこでも気軽に飲めるのです。
ただ、イノベーションだけで商品がヒットするわけではありません。「ワンカップ」が大ヒットしたのはイノベーションを支えるマーケティングがあったからです。
釣りやスキー、レジャーで手軽に日本酒が飲めることを売り出しました。今までになかった「飲み方・楽しみ方」が文化となりました。また、いつでも「ワンカップ」が手に入るように自販機で販売される先駆けともなりました。
本書では、「ワンカップ」が日本酒の歴史ではなかった手軽に飲めるというイノベーションを起こし、自販機などいつでも手に入るマーケティングが組み合わさり、「定番のロングセラー商品」となった「ワンカップ大関」のマーケティング歴史を学ぶことができます。
【このような方におすすめ】
・「ワンカップ大関」が好きな方
・イノベやマーケを学びたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書を読むと、ワンカップの成功や歴史を知ることができます。
本書の内容
本書では、「ワンカップ大関」がどのようにしてつくられ、売られたかが解説されてます。
ワンカップができるまで、デザイン、ネーミング、蓋の形状、コップや口元の形など、商品開発から商品に関わること、マーケティングまで。
- ・ワンカップが生まれた歴史
・徹底的なデザインのこだわり
・売ったのはお酒を飲む「楽しみ方」
・ヒットし続ける試行錯誤
・新しい日本酒のスタイルを提案
その中でも注目すべきは、イノベーションです。日本酒は、徳利(とっくり)から盃(さかずき)に注ぎます。それをコップで飲むという上品さがないなど、「日本酒の文化」がありましたが、「ワンカップ」は「手軽に日本酒を飲みたい」という潜在的なニーズを満たすイノベーションを起こしました。
「新幹線や釣りでワンカップを飲むおじさん」「仏壇やお墓に添えられるワンカップ」「お祭りの打ち上げでワンカップを飲む姿」など、ワンカップを飲む人の姿は「ワンカップ大関」の広告で創り上げられていたことでもあったのです。
評価
「ワンカップ大関」好きのためのマーケティング本です。笑
まるで「ワンカップ大関」の工場見学をしているような気分になる本でした。
スーパーやコンビニなど、何事もなくワンカップが置いてありますが、その背景に「トップになった理由」「トップであり続けられる理由」が各章の説明で苦労をひしひしと感じます。
さいごに
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