2024/11/18 (更新日:2024/11/18)

ガチャガチャの経済学

書評, 良書

  • 廃れゆく業界を復活させる良書

ガチャガチャの経済学
著者:小野尾 勝彦
出版:2023年9月
長さ:168ページ
出版社:プレジデント社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、市場規模610億円となった「ガチャガチャ」の業界の成り立ち、未来予測、10年で2倍以上の成長をみせた理由を解説した本です。

「ガチャガチャ」といえば!子どもたちが100円を握りしめて、駄菓子屋やスーパーマーケットにおまけ程度に置いてあるガチャガチャに「あれがいい!」「これがいい!」と胸をふくらませていたのは昔の話。

現代では、駅や大きなショッピングモールで1店舗分の広さでガチャガチャコーナーが展開されてます。数十台、数百台の二段式のガチャが並び、子どもたちだけでなく、大人がガラガラ回しているのです。

基本価格は、100円。高いもので200円というのも昔の話。今は、200~300円はあたりまえ。400~1000円の価格帯が増えており、高いもので2,500円という高価格なガチャガチャまで存在します。

本書では、拡大しづらかったガチャガチャが値上げでもファンが増え、コアファンは大量に注ぎ込んで満足を得ているという新しい市場開拓に成功したことが書かれてます。

【このような方におすすめ】
・書籍や古本屋の業界転換を探している方
・廃れゆく業界でビジネスをしている方
・画期的な異アイデアを探している方
・ガチャガチャが好きな方
・ガチャをよくみるので市場規模が気になっていた方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

日本のガチャガチャ元年の1965年生まて、一般社団法人日本ガチャガチャ協会 代表理事です。ガチャガチャの申し子ですね。

株式会社築地ファクトリー 代表取締役。ガチャガチャに関わるビジネスのコンサルティングや商品企画をされてます。テレビ出演やインタビュー、講演など活躍されてます。

本書を読むと、廃れゆく個人や会社ではなく、業界という大きな規模を救う可能性が見いだせます。

本書の内容

ガチャガチャが盛んになったのは、コロナ禍でした。コロナでテナントが空き、人件費と電気代がかからず、場所とガチャガチャだけあれば、売上をあげてくれたのです。

そして、業界は急成長と急拡大をしました。

・市場規模270億円はわずか10年で610億円の2倍以上に成長
・ガチャガチャの台数は郵便ポストの3倍以上
・優良顧客は、20~30代女性
・ガチャ1回の中心価格帯は300円

本書では、このようなことが解説されてます。

  • ・ガチャガチャの市場と発展
    ・半世紀を超える歴史
    ・4回のブーム
    ・ガチャ好きが業界で働く
    ・ガチャ業界のメイン企業と特徴
    ・成功したガチャはなにが理由だったのか
    ・未来予測と最新ガチャ(キャッシュレスガチャなど)

ガチャは、みんなが知っていることだから楽しく学べます。

評価

とにかく、興味深くておもしろい!

ガチャの良書です。5年、10年経っても「ガチャの歴史」と「業界がうまくいった理由」を学べる素晴らしい本です。

ガチャをヒットさせた人たちは、作る過程に楽しさを見出していました。本当に好きな人が集まって、楽しさをガチャを通して共有していることが伝わります。

さいごに

みなさん、ガチャガチャはどのような呼び方をしますか?

私は、「ガチャポン」派です。「ガチャガチャ」「ガチャ」「カプセルトイ」「カプセル玩具」など呼び方がたくさなるようです。

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