2024/11/13 (更新日:2024/11/13)

ドンキはみんなが好き勝手に働いたら2兆円企業になりました

書評

  • なぜ、ドンキが売上高2兆円になるまで商品が売れたのか

ドンキはみんなが好き勝手に働いたら2兆円企業になりました
著者:吉田直樹, 森谷健史, 宮永充晃
出版:2024年8月
長さ:308ページ
出版社:日経BP

>>Amazonで購入はコチラ

  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、ドン・キホーテの「変わってる」ところを取り上げた本です。

メディアでドンキは「型破り」「逆張り」といわれており、ドン・キホーテの内情を知るとその理由がよくわかります。

本書では、ドン・キホーテの「変わってる」と「好き勝手」が取り上げられており、その独特な経営やマネジメントがあるからこそ、大ヒット商品が産み出されます。

創業者の安田隆夫氏の経営方針には「とにかく信じて任せちゃう」という思いがあり、本社の了解なしに「好き勝手」決めて進めていったり、数千万円の仕入れがスタッフだけ行われるという状況です。

社長の了解を必要とせず、スピード感が出て、それが従業員のやる気になり、新しいことが産まれ、売上高2兆円規模となったということです。

発売からamazonのマーケティング・セールス全般関連書籍の売れ筋ランキングで1位を取り、100位以内を維持している本です。

創業者からドンキを引き継いでから売上高2兆円を突破し、日本の小売業界で第4位にランクインさせたCEOはなにを考えているのか?どのようなマーケティングが取られたのか本書で公開されてます。

【このような方におすすめ】
・売上高2兆円になった商品開発を知りたい方
・ドンキのヒット商品が産まれた理由を知りたい方
・ドンキ独特な経営やマネジメントに興味のある方
・ドンキで働きたい方
・ドン・キホーテによく行く方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、ドン・キホーテのCEO、上席執行役員でありマーケティング戦略管掌、博報堂クリエイティブディレクターの3名です。

本書を読むと、日本企業では簡単にマネできないヒット商品を産むドンキの経営やマネジメントが学べます。

本書の内容

本書では、著者である二代目のCEOが入社してから「僕がドンキに入って驚かされたのは」というひとことのとおり、一般企業との違いがよく書かれてます。

数千万円、数億のお金が動くことがスタッフだけで進んでいます。経営者視点からは、もちろんそれが行われていることを知りません。ただ、ドンキのツイッターをフォローしている人たちは知っていたりします。おもしろい構図です。

著者がコンサル会社の経営者からドンキのハワイ法人に抜擢された際も会議で提案がすんなり通り、本社の確認なしに進んだりします。

普通の会社では、信じられない状況ですが、CEOが社員を信じているからできることです。それは、ドンキの企業理念が「顧客最優先主義」です。顧客のためにすぐに実行してあげること。

このような独特な経営やマネジメントがあるからこそ、ドン・キホーテが売上高2兆円にまで上がったのです。

他にも本書では、このような内容はおもしろかったです。

  • ・お客様の声を聞いた「情熱価格」のプライベートブランドとは
    ・コロナ禍で創業初マーケティング部門を立ち上げ
    ・「ド」のロゴになった真相
    ・ドンキのヒット商品の裏側

ひとことでいうと、ドンキの内情を知れる本です。

評価

評価がすごい分かれる本です。

まず、経営方法が独特すぎて、日本企業では取り入れづらいです。もしかしたら、ドンキのような企業スタイルは、現代の日本の5年も10年も先をいっているのかもしれません。もしくは、創業のカリスマ性の高さから産まれたまったくマネできない独特さ。

また、マーケティングや経営を教えるというよりも、ドンキの企業紹介本というイメージもあります。

さいごに

2019年にCEOになって、翌年のコロナを乗り切って、2024年に売上高2兆円にした著者の有能さがすごすぎますね。

>>Amazonで購入はコチラ

おすすめ記事

おすすめ記事は現在ありません

オファー記事

おすすめ記事は現在ありません

TOP> > ドンキはみんなが好き勝手に働いたら2兆円企業になりました