2024/10/02 (更新日:2024/10/02)
フォーカス戦略 「選択と集中」で収益力を高める7つのステップ
- 拡大中毒を治すには!?
フォーカス戦略 「選択と集中」で収益力を高める7つのステップ
著者:サンジェイ・コスラ (著), モハンバー・ソーニー (著), リチャード・バブコック (著), 笠原 英一 (翻訳)
出版:2019年7月
長さ:240ページ
出版社:東洋経済新報社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書では、大きな成長をもたらすことに集中した戦略でやるべきことを厳選する本です。
独自の価値に絞り込み、市場のニーズに対して、事業を大胆に拡大していきます。
会社が成功を収め、拡大していくにつれて、市場は成熟して飽和します。すると、大きく膨らんだ会社を維持するために事業を守ることが目的となります。
環境が変わっても、勇気を持って変えることができず、新しいことの実践が困難となります。
そのときにフォーカス戦略の7つのステップで成熟した市場を切り抜けることができます。
本書をフィリップ・コトラー氏が推薦されてます。
【このような方におすすめ】
・市場が飽和していて困っている方
・次になにをすればよいかわからない方
・事業をやりすぎて手が回らない方
・なにからやめればよいか判断できない方
・成長と拡大中毒におかされている方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者のサンジェイ・コスラ氏は、クラフトフーズ新興国部門の元プレジデントで6年間に60カ国を超える国を管轄して、年商50億ドルを160億ドルに増加させました。
経営コンサルタントをされており、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ではシニアフェロー(上級研究員)、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のシニアアドバイザーも務めてます。超エリートです。
モハンバー・ソーニー氏は、テクノロジー・マーケティングやデジタル・マーケティングで世界的に名高い研究者です。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院テクノロジー&イノベーション研究センター長を務めます。
リチャード・バブコック氏は、ライター兼教師。シカゴ誌の編集者を長く務めました。
本書を読むと、会社の成長を健全に行うことができます。
本書の内容
「7つのフォーカス」で業務に優先順位をつけ、効果の高いことに「選択と集中」します。
それによって、時間や労力を集中的に投資することで最短期間で最大の成果を産み出します。
下記、持続性のある成長を与える方程式です。
- 【7つのフォーカス】
①発見:成長の源泉を探す
②戦略:賭ける領域を決める
③奮起:社員をやる気にさせる
④人材:可能性を発揮させる
⑤実行:単純化し権限を委譲する
⑥組織:調整し協働する
⑦指標:進捗を測定し共有する
キーワードは、フォーカスです。7つのことをしているとき、いつも最優先に考えることは「フォーカス」以外にありません。
拡大中毒
成長を追求しだすと事業はつまずき、もとの状態に戻るまで数年を要することになります。
経営者は、製品を増やしたり、ブランド価値を上げようと買収したり、新しい市場の参入や事業を肥大化させます。
それは、取り憑かれたように成長を望むようになるのです。本書では、このような状態を「もっと」の誘惑症候群と呼んでます。
なぜ、このようなことが起こってしまうのかというと、本人のエゴが原因であるのです。
やるべきことは、儲からない顧客は捨てて、利益を生み出さない商品を捨てて、支配できるライバルの少ない既存市場に集中することです。
この考えが本書の「7つのフォーカス」がより成功に導く。
評価
本書のタイトルがフォーカスなのですが、内容がフォーカスされていないように思えました。
たとえば、ノウハウ数が多くて少ない行動で最大の成果を得るとは思えないほど、やることリストが積み重なります。
また、説明で読む必要のない不要な文章が多いようにも思えてしまいました。
一部、フォーカスやフォーカスできないことに関して、学びになるところがありますが、文章量が多くて学びを得る対価が少ないように思います。
名言
- 「市場はいずれ成熟する」 Pⅲ
複雑性はほぼ確実に利益を圧迫する P26
さいごに
アル・ライズ氏の「フォーカス! 利益を出しつづける会社にする究極の方法」があったので、著者は違えど、フォーカスは素晴らしい内容なのではないかと思い購入しました。
思ったような内容ではなく、得るものが少なくて残念でした。
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