2024/08/24 (更新日:2024/08/24)

コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた

書評, 選書100候補

  • コンセプトづくりの良書

コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた
著者:細田高広
出版:2023年5月
長さ:288ページ
出版社:ダイヤモンド社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

結論からお伝えすると、本書を超えるコンセプトの教科書に出会ったことがありません。

本書は、コンセプトをつくる教科書です。商品やサービスの販売を促進するコンセプトをつくりだし、新規客へ最適なアプローチを実現できます。

販売側はイメージを伝えて、顧客側は買いたいイメージを言葉で受け取ります。

コンセプトは、基礎を勉強できれば素晴らしいものが出来上がります。

  • 「機能より意味で買う時代」P5引用

すべての仕事、商品やサービスは、コンセプトによって購入されるということです。

本書は、2023年5月出版で2024年8月の執筆時点でAmazonの「マーケティング・セールス全般関連書籍の売れ筋ランキング」で1位を獲得しているロングセラーです。

【このような方におすすめ】
・コンセプトをつくったことがない方
・なにから始めてよいかわからない方
・仕事や商品のコンセプトがなんとなくな方
・自己流でコンセプトをつくっている方
・コンセプトを一からしっかり学びたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、コピーライターからクリエイティブディレクターとなり、ブランディングをされてました。数々の商品のコンセプトやビジョンなどを開発してきました。

「コンセプト・メイキング」「ブランド・ストーリーテリング」などビジネスの創造性に関わる分野を研修されてました。

著者が出版されている「未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略」や「解決は1行。」は、絶版となり定価を超えた価格となってます。

本書を読むと、コンセプトが才能やセンスによる創造的な力ではなく、基本を学べば誰でもつくれるものだということがわかり、最適なコンセプトをつくれるようになります。

本書の内容

「なぜ、コンセプトが機能しないのか?」それは、顧客目線のコンセプトになっていないからです。

それでも「コンセプトって、そんなに効果があるの?」と思われているかもしれません。私も本書を読むまで同じことを思ってました。コンセプトの重要性を理解いただくために、例を引用させていただきます。

  • 「1000曲をポケットに」という言葉は「5GBのMP3プレイヤー」という言葉では決して想像することがなかった風景を見せてくれます。 P43

たった、ひとことの言葉で人を魅せることができます。本書では、コンセプトでこのようなことが学べます。

・コンセプトの定義や機能する条件
・フレームワークづくり
・顧客目線のインサイト型ストーリー設計
・未来目線のビジョン型ストーリー設計
・コンセプトを1行にする
・コンセプトの最適化

評価

これほど、的確にコンセプトをまとめている本は今まで読んだことがなかったです。

ビートルズ、エアビー、スタバ、エバーレーンなど、例が豊富でわかりやすいです。コンセプトのつくり方を言語化して、図でも解説してくれてます。

コンセプトの重要性がマジで理解できます。

名言

  • 誰にでも言えることには意味がない P44

    コンセプトはテーマではない P53

    部分の問い:まちにふさわしい旅館とは?
    全体の問い:まち全体を旅館にするには?

    本当に言いたいことは言葉にならない p103

さいごに

コンセプトについて、これほど素晴らしい本は、そう出ないのではないかと思います。

コンセプトに興味がない方でもマーケッターなら一度は読んでおいたほうがよいです。

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