2024/06/17 (更新日:2024/06/17)

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

名著, 書評, 選書100候補

  • 年寄り「若いね~」 → 時流に乗った創造的なアイデア

革命のファンファーレ 現代のお金と広告
著者:西野 亮廣
出版:2017年10月
長さ:310ページ
出版社:幻冬舎

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

かなり素晴らしい本です。

本書は、オンラインサロンに数万人単位で人を集める西野亮廣氏が時代を読んで創造したマーケティングのお話です。

タイトルに「広告」という言葉が入っていたため、マーケティング関連の本と思い購入しました。実際、読んでかなりよかった良書です。

本書のすごいところは、年寄りへの下剋上。古い方法が美化され、それが正しいと実績と経歴でマウントを取ってくる年寄りが多いなかで、若者が思いついたアイデアをいおうものなら、「それは、経験が浅いからそう思うんだよ。」といわんばかりに論破してきます。

本書では、なぜ若者が時代を読んで生まれたアイデアが以前の方法よりも正しいことなのか?理論的に説明してます。まさに革命のファンファーレというタイトルにふさわしい。

【このような方におすすめ】
・20代以下の若者
・たくさんのアイデアを思いつく方
・マーケティングに携わるすべての方
・時代を読めなくなってきた方
・なにを専門職にするか迷っている方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、素晴らしい気づきや学びがえられます。

著者は、お笑い芸人から絵本作家になり、YouTube からオンラインサロンの経営など、多様性のある仕事をしてます。本書でも紹介されるえんとつ町のプペルは、絵本でベストセラーとなり、映画化もされました。

著者のオンラインサロンは、980円という価格で4万人を超える会員を集め、コロナのときは町単位の会員数から日本最大級のオンラインサロンであると有名になりました。

本書を読んで、ぜひ時代に合わせたマーケティングを創造する力を養ってください。

本書の内容

本書は、現代の時流を読みマーケティングを創造する力を養う本です。

なぜ、若者が生み出すアイデアが何十年も社会人を経験したおじさんより、生き残るために正しいアイデアが思いつくのか。本書では、種の生存に従い、あとから生まれた種の方が能力値が高く、低い場合には絶滅することが説かれてます。

そして、年寄りは今までの経験から今までの方法を取ろうとしますが、昭和や平成の成功方法をスピードの早い令和の時代に行おうものなら、古く受け入れられないはずなのに、年寄の成功体験が邪魔をして、若者のアイデアはつぶされていきます。この「つぶす」というのも年寄りの特徴です。

著者も新しいことをしようものなら、大御所から彼らが持つ価値観だけで判断された意見を飛ばされてました。

ただ、生き残り、成功していくのは新しい時代に合わせたものだけです。

創造的なマーケティング

本書の素晴らしい点は、今までのよくあるマーケティングではなく、時代を読み最適なマーケティングを創造していることです。

・絵本の分業
・クラウドファウンディング
・ビジネス書の販売
・オンラインサロン
・Youtube など

今までにない時代になっているから今までにない方法を取っているのです。たとえば、えんとつ町のプペルであれば、100万部を目標にされてますが、本を作る創り方から入るという常識にとらわれない方法を取ってます。

絵本の販売においても、クラウドファウンディングやオンラインサロンの本質を捉えて、新しい時代に合う手法を創り出し、実践されているのです。だから、人並外れた成果を生み出してます。

名言

  • 成功や失敗には、マグレも不運も存在しない。成功と失敗の裏にあるのは、理由と原因だけ。全て数字だ P13

    絵本『えんとつ町のプペル』はマグレ当たりでも何でもなく、連日会議を繰り返し『ここまで準備したらヒットするしかない』というレベルまで追い込んで、確実に当てにいった P21

    嘘は『感情』でつくのではない。我々は『環境』によって嘘をつかされる P44

    インターネットにより、全てのものがガラス張りになった今、お客さんの値段感覚は極めて正確だ P68

    お客さんの手に届くまでの導線作りも、作品制作の一つだ P82

    無料化は、つまるところ「実力の可視化」で、それにより、これまで以上に格差が生まれる P136

さいごに

良書を超えて、名著です。

途中、絵本の宣伝っぽい文章が入ったときは気持ちが冷めてしまったところもありますが。笑

またその後、本書の内容に立ち返り学びがスタートして終始、素晴らしい内容でした。

創造的なマーケティングをしたい方や若者には特に読んでほしいですが、すべてのマーケッターが読むべき本と思います。

さいごのさいごに

私は西野氏のオンラインサロンに入っているわけでもなく、ファンでもありませんが、本書で彼の素晴らしさを感じました。

彼の過去作品とこれからの著作は追っていきたいと思いました。それほどに本書は素晴らしいです。

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