2024/06/02 (更新日:2024/06/03)
ラーメン二郎にまなぶ経営学 大行列をつくる26の秘訣
- ラーメン二郎の行列ができるマーケティングとは!?
ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣
著者:牧田 幸裕
出版:2010年12月
長さ:205ページ
出版社:東洋経済新報社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、いつも行列ができるラーメン二郎の魅力と、26個の視点から見た普通のラーメン屋との違いが書かれてます。
「なぜ、経営学の本を取り上げるのか?」と思われるかもしれませんが、本書は経営学と書かれているものの、全9章のうち7章がマーケティングです。「経営学と書いてあるけど、ラーメン二郎のことならマーケティングが中心の本だろうな。」と予想通りでした。
ラーメン二郎は、「ボリューミーなラーメンという商品」と「熱狂的な顧客にあたるジロリアン」、「いつも行列ができて新規に興味を持たせる魅力」があります。
それは、世の中に3つの影響を与えてます。
- ・商品はネットで話題になる
・熱狂的なジロリアンが称賛のシェア
・行列ができて限定性がある
店舗が理想とする形ができているのです。
【このような方におすすめ】
・ラーメン二郎が好きなマーケッター
・行列をつくりたいお店
・ラーメン屋の経営者
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
著者は、ラーメン二郎好きな大学の准教授です。
本書を読むと、ラーメン二郎が大好きな方は二郎のマーケティングを再確認できます。人生の半分を損しているラーメン二郎に行ったことのない方は、二郎のマーケティングを詳しく知ることができます。
本書の内容の前に
ラーメン二郎をご存知でない方のために説明します。ラーメン二郎とは、15〜30分ほどの行列を並び、食券でらーめんを決めます。らーめんの味は濃厚とんこつで決まっており選べるのはサイズの大か小か。握り拳ほどのチャーシューを増やす大ブタか小ブタか。食券を渡してらーめんができたらコールをします。にんにく、あぶら、やさいの量を多めか少なめか選べます。
らーめんが出来上がり、器からスープがこぼれるほど麺、野菜が入ってます。食べるにも制限時間があります。ラーメンは6~8人ペースでつくっているので次の順のらーめんが出来上がる前に食べ切りお店を出なければいけません。時間にして約15分ほどで20分はありません。
そして、残すところ怒られて出禁になる可能性があります。ラーメン二郎に「お客様は神様」という言葉はありません。お店の中で私語をしていれば怒られるし、残しても怒られますが、二郎に行く人たちはあたりまえのように守ります。
その理由は、中毒になるほどおいしいことと、お腹いっぱいになるボリュームです。
本書の内容
本書では、ラーメン二郎の魅力とその経営学やマーケティングが解説されてます。それは、わかりやすく通常のラーメン屋とラーメン二郎を比較して書かれています。
本書のすごいところは、データや経営学、マーケティングについてかなり詳しいです。さすが大学の准教授といいたいところですが、准教授の中でもひときわ優れた知識を持たれているのだと思います。
ラーメン二郎と普通のラーメン屋の違い
- ・ラーメンは一種類
・量が多い
・チャーシューが大きい
なぜ、上記のような商品の形態になったかというと、マーケティングを目的としたような集客のためではありません。
「大学生にお腹いっぱい食べてほしい」という思いからラーメン二郎になったのです。
実は、ラーメン二郎の店主と話したことがあります。そのとき、普通のラーメン屋よりもチャーシューが大きいので原価がかかり、一杯のラーメンから利益はそこまで取れないということでした。
それに加えて、朝早くから夜遅くまでスープをつくり、仕入れをしているので長時間労働であるため、「儲けよう」という気持ちではできず、好きでないとつづかないと話していました。
「儲けること」ではなく、「本物の人助け(仕事)」をしているのです。
本書では、数々のラーメン二郎の魅力が書かれていますが、すべてここに繋がります。
さいごに
高校生の頃、600円、800円で信じられないほどおいしくて、量があり感動したことを覚えてます。
友人とどこまで食べられるかチャレンジで大ダブルの麺マシ野菜マシマシを食べ切ったことがあります。
もう今は小もぎりぎりです。
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