2024/05/20 (更新日:2024/05/21)

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

書評, 選書100候補

  • サイゼリアの「客数増」と「利益確保」が明かされた名著

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ
著者:正垣泰彦 (著), 日経レストラン (編集)
出版:2011年7月
長さ:208ページ
出版社:日経BP

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、サイゼリア創業者が40年の経験から客数を増やし、安くても利益が確保できる方法が書かれた良書です。

サイゼリアといえば、1番人気のミラノ風ドリア(299円)です。他にもピザ(364円)やパスタ(273円)など、その安さから人々が集まります。この価格帯でもしっかりと利益を確保できています。

結論からいいます。本書は、かなり素晴らしいため選書100冊候補とさせていただきました。飲食店経営者には、一読をおすすめできますし、飲食以外の方も学ぶことが多いです。

後半に本書から一部抜粋しておりますので、ご参考ください。

【このような方におすすめ】
・行列や予約待ちをつくりたい方
・安くて利益のある商品開発をされたい方
・多店舗展開を考えられている方
・安売りで客単価を上げられない方
・サイゼリアによく行かれていた方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、サイゼリアを創業から経営されている方です。経営に関する本は、むさぼり読んでいたということもあり、本書はかなり読みやすいです。

本書を読むと、サイゼリアが得意とする客数を増やす方法が学べます。かなり素晴らしいです。

本書の内容

サイゼリア創業者によるマーケティングをベースとした経営本です。

1章は、客数を増やすことが書かれており、線引きまくりですごく参考になります。著者がサイゼリアでやってきたマーケティングからその施策をした理由や考え方が書かれています。

2章は、利益確保で安い価格を売りにするサイゼリアがどうやって利益をあげられるようにしているかが書かれています。その中には、安売りによる集客についても詳しくかかれています。

3章は、客数を増やし、利益が確保できる組織のつくり方やリーダーシップについてです。

おすすめは、サイゼリアに行列ができた理由や多店舗展開ができた理由は参考になりますが、それらがなぜできたのかの著者の考え方が素晴らしいです。

下記、名言から読み取れるかと思います。

名言

  • 「自分の店の料理はうまい」と思ってはいけない。それこそが悲劇の始まりだと私は思っている。
    なぜなら、「自分の店の料理はうまいと思ってしまったら、売れないのはお客が悪い。景気が悪い」と考えるしかなくなってしまうからだ。P8.9引用

    不思議なもので、大ピンチになったときのほうが、正しい経営判断ができる経営者は多い。これは、切羽詰まって何かを他人のせいにする余裕がなくなり、自分の問題としていろいろな事象をみられるようになるからだろう。 P31引用

    私は「おいしい料理」とは「売れる料理」だと思っている。 P49引用

    サイゼリアのヒットメニュー「ミラノ風ドリア」では、これまでに1000回以上「アロマ(食前の香り)」「テイスト(味)」「フレーバー(食後の香り)」の改良を続けてきた。 P49引用

    本当に「おいしい」と思っていただけたなら、必ず、また来てくださるはずだ。だから、「おいしい」=「客数」と考えるようにしている。 P50引用

    値下げをするなら期間限定ではなく、その価格で売り続けるべきだ。その覚悟がないなら値下げをするべきではない P104引用

さいごに

高校生のとき、サイゼでミラノ風ドリアとドリンクバーを注文してました。懐かしいと思いつつ、本書を読んで経営理念の素晴らしさから久しぶりに行きたくなりました。

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