2024/05/11 (更新日:2024/05/11)
売上最小化、利益最大化の法則─利益率29%経営の秘密
- 資本金1万円から売上1000億円で利益300億円にするノウハウ
売上最小化、利益最大化の法則─利益率29%経営の秘密
著者:木下 勝寿
出版:2021年6月
長さ:336ページ
出版社:ダイヤモンド社
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
本書は、売上を増やすのではなく、利益を増やすための考え方と方法が学べる本です。
売上が多いことは、よいことのように思いますが、利益が少なければ、ただ危険な経営をしていることになります。
売り上げが10億円から100億円になれば、10倍の仕事量になります。仕事が増えるので、雇う人は増えます。苦情の件数は上がりやすくなり、評判を下げる可能性もあります。
ただ、売上を上げるというのは、リスクが増えるということです。増えた人の中には、働かない人や一生懸命やっても生産性の低い人もいれば、生産性の高い人の仕事を邪魔する人もでてきます。
そのような悪条件の結果、100億円になっても10億円のときと利益が同じだったとしたら、リスクが増えただけになってしまうということです。
本書では、売り上げが増えれば、必ずしも利益が増えるわけではないということから、最適な経営方法が指南されてます。
- ・利益目的
・経営×マーケティング戦略
・少数精鋭
このような言葉がキーワードとなってます。率直な感想は、めちゃめちゃおもしろいです!本書を読んでいて、どんどん引き込まれました。
【このような方におすすめ】
・手元にお金の残らない経営をしている方
・お客さんがうまく定着しない方
・商品が売れても長続きしない方
・大きな会社をつくりたい方
・マーケ専門で上場した経営者の考えを知りたい方
このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。
本書は、Amazonランキングのマーケティング・セールス全般で常時50位以内に入っている本です。
著者は、社長とマーケティングの責任者を兼務している方です。資本金1万円のパソコン1台からスタートしました。
ネット通販で会社を起業し、株価上昇率は日本一の時価総額1000億円の会社を創り上げました。
東京証券取引所の一部上場企業従業員の一人当たりの平均利益は303万円、著者の会社は一人当たり2332万円と約7.7倍となってます。
まさに、著者は利益が最大化されています。本書を読むと、利益の最大化ができるようになります。我々マーケッターは、広告費で利益を圧迫します。その解決策も書かれています。
本書の内容
著者は、5段階利益管理という独自の計算方法を編み出しました。それは、会社の状態が一目瞭然になる表です。
5段階利益管理の最も素晴らしいことは、会社の状態から適切な業務改善ができるということです。著者は、それを利用して経営改善をされてきたそうです。
1章から3章は経営に関することで4章以降からマーケティングがメインとなってます。
一部、わかるように素晴らしい箇所を引用させていただきました。
本書の名言(引用)
- 私の考えはシンプルだ。利益につながらない業務はやめる、もしくは変える。P4
商品は一生売り続けるつもりで開発する。ダメになったら廃番にしようと考えず、ロングセラー前提で商品開発を行う。P69
一回買ってくれたお客様とは一生おつき合いするつもりだ。P71
利益は目的、売り上げはプロセスP72
価値とは、どれだけ他者の役に立つかということだ。役に立つかどうか、価値があるかどうかは、お金を渡す側が決めるP81
商品開発は「お客様の悩み」から始まる。P144
悩みを解決する商品を開発していたら、結果的に化粧品になった。P146
行列ができたら成功ではない。行列がなくなった後に本当の成功かどうかが決まる。P217
さいごに
もし、本書の難点を書くとしたら、内容はとても勉強になりましたが、読んでいて336ページに思えなかったことです。
336ページを読み終えたときに、180ページほどの本を読んだ感覚でした。
ビジネス本といえば、200ページ前後でよくつくられています。このような本に比べるとすごい学びがありました。本書は、読んでいてあまりにもおもしろくて、引き込まれて、336ページが180ページほどに感じたのかもしれません。
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