2024/03/31 (更新日:2024/03/31)

価格を無料にしても儲けが出るしくみの作り方

書評

  • 有料から無料に変わりゆく時代背景がみれる本

価格を無料(フリー)にしても儲けが出るしくみの作り方
著者:鈴木 進介
出版:2010年5月
長さ:187ページ
出版社:明日香出版社

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  • こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。

    ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
    Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。

本書は、有料の商品やサービスを無料に転換して、新しい収益を産み出す方法を解説する本です。

現代は、無料からサブスクに時代が変化しました。本書は、その前の有料から無料に切り替わるときの本です。

  • 有料時代 → 無料時代 → サブスク時代

【このような方におすすめ】
・なぜ、サービスを無料で与えるのか構造がわからない方
・無料サービスがいまいち反応が取れない方
・無料から有料の転換がうまくいっていない方
・無料からの収益事例を知りたい方
・無料に切り替えるマーケティング歴史を知りたい方

このような方々は、本書をお手にとってみられると、気づきや学びがえられます。

著者は、10年の経営コンサル歴があります。

すでに無料があたりまえになっている今は本書の内容はあたりまえに感じるかもしれません。無料から有料に切り替わるとき、仕事に従事していなかった方は歴史を学ぶという観点からは読むことはありです。

有料時代

今では、無料で完結できるものがほとんどで有料と変わりないほど品質も高いです。しかし当時は、低価格といえば、試供品または品質が悪いものというイメージがありました。

有料から無料に切り替わり、安くても高品質、無料でも十分に事足りるようになりました。

格安競争

不況が価格競争を激化させていることもありますが、デジタル化も原因の1つです。スマホで検索すれば複数の店舗からメニューと価格がわかります。

歩いて見回らなあくても、検索だけでわかるということは、売り手も他店より安くして顧客を囲おうとします。不況につづいて、デジタル化がさらなる値下げ競争を激化させました。

そのため、10%や20%の値引きでは生き残れなくなっています。

無料で終わらせないために

無料は、見込み客を獲得する集客材料になります。

それは、画期的なアイデアから産まれます。あなたの商品も有料のものを無料にすることはできないでしょうか。

そして、有料でも買いたくなる魅力的な商品につなげることです。

さいごに

たくさんの例がありますが、内容は抽象度が高いです。有料から無料に切り替わる時代背景を学ぶという歴史という観点や無料について社会の全体像を把握するという点では読むのはありです。ただ、中級者以上にはおすすめしません。

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補足①

2010年から情報の無料化が加速しました。有料時代から無料時代に。そして、無料からサブスク時代に切り替わりました。 WordやEXCELが一括購入からサブスクに変わりました。ウェブのテンプレート購入後の保守も月額や年額だけでなく、ライフタイムという項目がありました。 約3年や5年分の金額で一生支払いを必要としないプランです。 それもサブスクに切り替わってからみる頻度が減りました。 経営が長くつづく会社は、サブスクのように定期課金で収益が入る仕組みになっている企業が多いので、単発を無料として、サブスクの切り替えをおすすめします。 ただ、単発で初回に大きな金額をもらって、定期課金はビジネスモデルとしてもっとよいです。

補足②

低価格といえば、試供品か品質が悪いものでした。今では、無料で十分に事足ります。そのため、商品の利用顧客数が少ないときに値引きでは生き残ることはできません。なぜかというと、値引きで利用顧客数を増やそうとしますが、高品質な無料化が強すぎて、値引きがメリットでなくなっているのです。社会は、不況によって値下げ競争が激化しているとよくいわれていますが、原因はデジタル化です。ネットでサービスの販売には、オークション形式がもちいられます。みんなが求めるものは、値段が上がります。みんなが求めていなければ、在庫を早く売ろうと販売者は安くしていきます。値段が下がっていく商品は、差別化のない商品です。だから、値上げのときには差別化が必須なのです。

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