2024/01/27 (更新日:2024/01/27)
ブランドスイッチの法則|田中 宏樹・株式会社いつも
- 7~10年のブランド実務経験を1冊でさせてくる本
ブランドスイッチの法則 消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る
著者:田中 宏樹、 株式会社いつも (監修)
出版:2024年1月
長さ:240ページ
出版社:マイナビ出版
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- こんにちは。さこまです。2024年1月1日から1日1冊のマーケティング書評ブログを始めました。マーケティング歴14年です。ホームページ制作会社を経営してます。
ブログの毎日更新で3ヶ月目に月100万売上、6ヶ月目に1000万円を超えました。
Amazonランキング100位以内のマーケティング本を参考に記事を読んだあなたが実践できて、豊かになる方法を伝えます。
「ニッチを攻めたなー!」というブランドのスイッチを題材にした本です。結論からいうと、初心者でも学べますが、中級者がかなり楽しめる本です。
初心者は「ブランドがなにか?」「ブランドの切り替え(スイッチ)がなぜ起こるのか?」「ブランドスイッチをさせないようにするには?」という基礎が学べます。
本書は、事例規模が大きくて、ブランドのスイッチについてかなり深掘りされています。そのため、実務経験がないとイメージしづらいかもしれませんが、私のような実務経験を積んだ自称中級者には「そこまで深掘るの!?」「そういう発想を思いつく!?」という感じで楽しめる本です。
著者の経験値が高いことは本書のブランドスイッチというかなりニッチな題材を深掘りする情報量からわかります。色々な視点で深掘っててすごいですし、要所で大きな気づきが得られます。
「ブランドスイッチの本がなかった」
顧客に聞かれて最適な本がないという理由で書かれたそうです。おっしゃるとおり、ブランドスイッチに着目した本はみたことないです。こういうニッチさは好きですw
本書について解説します。
ブランドスイッチとは
ブランドスイッチは、ブランドを他に切り替えるという意味のスイッチです。スイッチというと、「オン」「オフ」の意味を連想しますが、「オン」から「オフ」、「オフ」から「オン」に切り替える(スイッチ)という意味です。
本書は、下記の2つに焦点をあててます。
- ・他社から自社ブランドにスイッチさせる
・自社から他社ブランドにスイッチさせない
売れているブランドは、共通点があり、仕組みと仕掛けができているためブランドスイッチができています。
この観点から本書の「第2章のペルソナ」と「第7章の成功しているブランドの共通点」はおもしろかったです。
中級者が楽しめる本
ブランドに手を出す時点で初心者を脱出していると思います。
初心者は売上を上げなければなりません。そのため、マーケティングを学びます。すると、集客ができて、売上が安定します。次の悩みは、後発者の類似商品が出てくるので競合の差別化をするためにブランドを始めるというパターンは多いです。
本書は、そういう意味でも初心者でもブランドを学べますが、中級者(マーケティングができて、ブランドを2,3年やっている方)にぴったりな本です。
ブランドスイッチを深掘りすぎて専門書。笑
本書は、ブランドスイッチに関する様々な想定がされている本です。それもありとあらゆる方向からです。1冊の情報量がすごいので、専門書ではないかと思わせるほどです。
本音いいますと、6章過ぎた時点で「ここまで掘るの!?」と感心を通り越して、笑ってしまいました。それも著者の経験豊富さからきていると思います。
読み飛ばせない
文章のところどころに重要なことが書かれています。読み飛ばしてしまうと、重要な気づきが得られなくなるので、読み飛ばしづらいです。
普通の本はまとめを読めば内容を理解できますが、本書はまとめ以外に書かれてることに価値があります。かなり本質的なことが本文で急に出てくるので、気を抜いて飛ばせません。
実用的というより、考えを変える本なのでまとめだけ読んでも本書の価値は見出しづらい。
たぶん、今日の記事はほとんど伝わらないと思います。笑
まとめると、ブランドスイッチの深掘りがすごいので、ブランディングに困ったときに読んでみてください。
本書を読めば、深ぼられすぎてて、私と同じ意見を感じると思います。笑
スパイファミリーのアニメで主人公のスパイがデート1つに数百とおりの方法を想定するのですが、「ブランドを切り替える」という題材に「よくもここまでのパターンを書かれたな~」と思います。それも著者の経験値の高さですが、それ以外に感想が出ないです。笑
さいごに
著者をマニアと呼びたいw
「本当によくもまぁここまで深掘れるなー」と何度も思いした。
私個人は「こういう本が増えたらいいな!」と思う派です。初心者には少し難しく、実用するには検討しなければならない。でも、本書を理解できれば、考え方が変わる。
- これこそ「THE 本」です。
解説途中で「専門書」といったこともその理由です。読み込んだり考えて理解していく。それによって、考えが変えたり気づきを与えてくれる。
ただノウハウを得るだけなら、ネットの記事で十分なんですよね。
本書のように深掘って、専門的になった本は素晴らしいと思います。
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