2024/01/21 (更新日:2024/03/06)

沈黙のwebライティング|松尾 茂起

書評, 本質

  • 初心者から上級者までWebライティングを楽しく学べます!

沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉
著者:松尾 茂起 (著), 上野 高史 (イラスト)
出版:2016年11月
長さ:632ページ
出版社:エムディエヌコーポレーション

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本書は、「沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション」の続編です。

前作では、コンテンツマーケティングをメインにマーケティングが解説されました。本作では、SEOライティングを中心にWebでいかに集客するかが解説されてます。

特に読んでほしい人は「どのSEO本も勉強にならなかった」という方にぜひおすすめしたいです!

【このような方におすすめ】
・これからSEOを始める方
・どのSEO本からも学ぶことがない方
・他者との違いがなく検索で上位表示できない方
・SEOライティングをできるようになりたい方
・コンテンツマーケティングを始める方

SEOは、2、3年の実戦経験で市販の本を超える知識が身につきます。そのため、SEO実務経験者は「どのSEOの本を読んでも学ぶことがない」と思われるでしょう。まさに、私も同じことを思っていました。

しかし、「沈黙のwebライティング」はSEO初心者のみならず、中級者、上級者も学べることは間違えありません。

それでは早速、解説します。

沈黙のwebライティング

本記事で紹介している「沈黙のWebマーケティング」は旧作です。「沈黙のWebマーケティング」と「沈黙のWebライティング」は、アップデート・エディションが発売されてます。

【2015。2016年版】
沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション
沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—〈SEOのためのライティング教本〉

旧作も大人気でしたが、アップデート・エディションは、発売から数年経ってもAmazonランキングのマーケティング・セールス全般部門でトップ100位以内に入るロングセラー本です。

なぜ、ここまでのロングセラー本になれたのか?

初心者だけでなく、中級者や上級者も楽しく学べる

ストーリーは、面白いです。SEOもいつもと違う視点で学べます。本書は、ところどころにイラストがあり、メインは左に写真、右にコメントといった箇条書きのマンガ形式で展開が進みます。

単調なSEOマンガと予想すると、ストーリーもSEOノウハウも作り込まれてました。

SEO業界で大ヒットマンガ

とにかくストーリーがおもしろいw 異世界転生ものが流行っていますが、そのような感覚で読めます。「もしも、優秀なWebマーケッターになったら、SEOで顧客救っちゃう件」みたいな感じです。

主人公のボーンのパソコンが39.9キロで40キロといわれるとムキになって、39.9キロであることを通そうとしたり、「パソコンって、そんなに重いあるの?」といったツッコミどころがあるおもしろさと、ストーリー展開がつくり込まれてます。

単純に顧客が困って、SEOノウハウを教えたり、代わりにやって集客に成功するという単調なストーリーではなく、人間模様やライバルとの因果関係、前作から成長した登場人物など、ただのストーリーではないということです。

マンガでSEOが学べるから罪悪感がない

ただ、マンガがおもしろいわけではなく、しっかりストーリーからSEOライティングが学べるのです。

  • 「沈黙のWebマーケティング」は、SEOを活用した集客で最も効果のある方法をピックアップして、ストーリーを進めているようにみえます。

たとえば、本書からこのようなことが学べます。

・SEOとはなにか?なにをしてはいけないか?
・あなたの強みはなにか?USPの作り方
・読みやすくわかりやすい文章の書き方
・文章で人の動かし方
・効果的なコンテンツマーケティングとは

はっきりいいますと、SEOの本はハズレが多いです。初心者向けな本が多く、同じことを同じ切り口で解説する方ばかりなのです。そのため、SEOを数年学ぶと市販の本から学ぶことがなくなってしまいます。

本書は中級者や上級者でもいつもと違う切り口に発見や気づきを得ることができます。

続編でありながら!

本書は、おもしろさも学びもある素晴らしい本です。

1作目で成功した本は、2作目、3作目と同じタイトルで出版しやすいです。一定の購入者がいるからですが、前作を伸ばしただけで特に気づきや学びを得られないケースは多いです。

「沈黙のWebマーケティング」の続編でありながら、クオリティはまったく落ちていないことが2作品ともAmazonランキングトップ100でロングセラーになるのでしょう。

本書からの学び

強み(USP)

私の強みは、1日1冊書評をしていること、マーケティング書評している人がいないことです。ただ、これから同じことをする人は増えるでしょう。1日3冊や5冊の書評をする人、マーケティングのライティングやランチェスターなど、分類を絞ったりする方々です。

そういった方々に負けないようにするには、新しい強みをつくり続けることです。ただ、強みは長期間をかけてつくることが多いです。

たとえば、「口コミを地域で1番増やす!」としたとき、地域1位になるために1ヶ月30件集めたとして、現在の地域1位が600件なら、20ヶ月かかります。

  • このように強みはすぐに手に入るものではありません。そこで弱みから強みをみつけます。

私なら全ページを読んでいるので1日数冊の書評はできない弱みがあります。逆にいうと、1記事にかける重みがあります。書評できる冊数に限りがあるので人気なものを中心に行い、アクセスを集めていくこともできます。

弱みから強みを創り出すことができるのです。

感情を揺れる文章

会社の紹介文を書いたとき、それを読んでどう思うでしょか。

「まぁまぁのできかな?」
「うん。紹介ができている。」
「まとまっててわかりやすい。」

では、それを読んで今すぐサービスを受けたくなるでしょうか。

  • たとえば、「まぁまぁのできかな?」という文章では人の心は動きません。

顧客は、説明をしてほしいのではなく、サービスを受けるために背中をおしてほしいのです。

その文章で感情は動いたかどうです。

さいごに

ハッピーエンドで草w

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